ガナーズ・アーセナルは、UEFAヨーロッパリーグ(EL)ベスト8のファーストレグで、鹿のようなジレンマに見舞われた! 10日未明、アーセナルはホームというアドバンテージを持ちながら、それを生かすことができなかった。それどころか、守備のミスが重なり、予想外の敗北を喫した。終盤にイ・アンドゥウ・サウジアラビアのゴールで2-2の同点に追いついたものの、ミュンヘンで行われる次戦への道は極めて厳しそうだ!
試合はしばらくアーセナルが優勢だった。ブカヨルスカが12分に先制し、危うく連続ゴールを決めるところだった。ビンウェットはボックス内で無人となったが、魔法のように危機を救った。その衝撃波のさなか、18分にはアーセナルのGKレイエとガビルマガヒスの間でミスがあり、これが後者の抜け出しにつながり、最終的にはケナビが1-1の同点ゴールを決めた。
バイエルンが同点に追いついた後、試合は落ち着いた。32分、リレクシニが右サイドから登場。ボックス内を立て続けに突破すると、ウィリアム・シャリバに足を引っ掛けられ、ハリカニがPKを決めて試合を振り出しに戻した。後半、アーセナルは積極的に逆転に成功し、76分にはガビルジェシスがリアンドゥ・ドゥシャットの素晴らしいパスをアシストして突破口を開いた。バイエルンも後半、キングスレイ・ゴワンが至近距離からポストを直撃するゴールを決め、両チームは2-2の引き分けに終わった。
プレミアリーグでトップの守備力を誇るアーセナルが、この試合では珍しくミスを連発した。試合後、指揮官のアディ・ダはこう認めた。「ヨーロッパではミスは許されない。バイエルンにはこの試合で2点を与えてしまったし、同レベルの試合でのミスは相手にチャンスを許すことになる」。この結果はバイエルンにとって朗報である。過去25回のUEFAノックアウトマッチのうち、アウェーで引き分けた後、ホームに戻って勝ち進んだ試合は22回!