アラブ・チャンピオンズ・カップ決勝の舞台は、12日土曜日の夜、暗転した。ポルトガルのスーパースター、現在38歳の戦士クロンは、一人少ないアイナス・チームをサウジアラビアのヒラルに2-1のスリリングな逆転勝利に導く2つの独走ゴールを決め、中東サッカー界初のタイトルを手にした。このベテラン選手は、試合終了間際に負傷退場し、涙を流して感動的なシーンを見せた。
両チームともスター選手が多く、ヒラルは51分、バルセロナのブラジル人ストライカー、マルガンが左からの正確なクロスに頭で合わせ、マイケルが先制点を決めた。しかし、アイナスは71分にセンターハーフのアイヌリがレッドカードで退場となり、一人少なくなってしまう。幸運なことに、その3分後、クロンはペナルティ・エリア内から低い弾道のシュートを決め、1-1の同点に追いつき、試合は延長戦に突入した。
延長戦のわずか8分、クロンは相手ディフェンスの穴をとらえ、無人のゴールに簡単にボールを送り込み、チームの2-1のリードに貢献した。試合終了間際の5分間、クロンは膝を痛めて担架で運ばれ、涙と痛みに耐えていた。それにもかかわらず、試合後、クロンはチームメイトと祝杯を挙げるためにスタジアムに入ることを主張し、自由に動き回った。