今年の女子ワールドカップにおける両チームの野望は異なる。スイスはノックアウトラウンド進出を目指し、フィリピンは初の決勝トーナメント進出を夢見ている。
スイスチームは世界ランキング20位以内に入り、近年急速に力をつけている。アーセナル女子のキャプテン、ヴォイティはチームの魂と称され、優れた中盤のコントロールでチームに活力を注入している。
グループステージ突破のためには得失点差がカギとなるため、試合の焦点は攻撃陣となる。そのため、パリ・サンジェルマンのバクモン、バルセロナのザヌ・ゴズウィック、アストン・ヴィラのレヴィンのプレーに注目したい。スイスはこの3選手に多くのゴールチャンスを与え、大勝を収めることが予想されるからだ。
フィリピンにとって、初めて女子ワールドカップの最終週に進出できたことは、貴重な経験である。プレッシャーのないプレー環境で最終週まで勝ち上がれたこと自体、驚くべき成果である。
両者の実力差が歴然としているだけに、フィリピンの中盤とバックフィールドは守備が堅く、各選手が全力でチームメイトのスペースを奪い合い、相手にプレッシャーをかけようとすることが予想される。
ストライカーのボウデンは素晴らしいゴール記録を持ち、間違いなくチームのスター選手だ。しかし、フィリピン・チームが消極的な時間が長いため、彼女はゴール前で孤立するかもしれない。