女子ワールドカップで4度の優勝を誇るアメリカは、今大会も優勝候補に挙げられている。初めて決勝トーナメントに進出し、初戦でアメリカと対戦するベトナムにとって、厳しい試合になることは間違いない。
近年、各国代表チームが台頭し、力の差は徐々に縮まってきている。多くのチームがアメリカの優位に挑戦しようと躍起になっていると思う。とはいえ、アメリカにはフォワードラインのアレックス・モーガンやミッドフィールドのリンスリー・ホーランなど、世界トップクラスの選手が数多くおり、また若いタレントも台頭してきている。
女子ワールドカップ・デビューを間近に控えたフォワードのソフィア・スミッツは、アメリカの新たな強豪国の顔である。現在アメリカ国内女子リーグの得点王である22歳のシューターは、非の打ち所がない。実際、彼女のスピードとシュート技術は誰にも引けを取らないほど才能に溢れている。
新星のローウェンは、直近のウェルズ戦では2本のソロショットを放ち、おそらくこの試合では先発出場はないだろうが、それでもかなりの出場機会があると予想している。
前回の女子ワールドカップ最終節の開幕戦で、アメリカはタイを13-0で粉砕した。ベトナムが最終節まで勝ち進んだこと自体は目覚ましい成果だが、対戦相手と比べると体力、技術ともに大きな差がある。したがって、ベトナムははるかに格上のアメリカ・チームとの厳しい戦いに直面するだろう。