ワールド・ユース・カップで2大会連続準々決勝進出を果たしたU20イタリア代表が、今年はついに決勝の舞台で歓喜を味わった。中盤の新星、カサディが今大会6試合に出場し、7ゴール2アシストに貢献している。今大会で6試合に出場し、7ゴール2アシストに貢献、ひときわ輝きを放った20歳の選手は、来シーズン、チェルシーに復帰し、プレミアリーグでプレーすることが期待されている。
カシャディはかつてインテルのユースチームでプレーしていたが、チェルシーが昨年8月に2000万ユーロ(約1億7000万香港ドル)という破格の値段で買い取った。しかし、ブルーズのスカウトの慧眼は鋭く、カシャディは今年のWYDで将来のボール保持者としてのポテンシャルを見せつけた。 ミッドフィルダーでありながら、すでに7ゴールを決めており、これは前回のWYDの得点王、アイニン・チャランタルをわずか2ゴール下回るもので、イタリアのリンブルガーと見なされている。
今年1月、カシャディはチェルシーからチャンピオンシップのレディングにレンタルされ、15試合に出場して1ゴールしか挙げられなかった。レディングは来シーズン、リーグ1に降格することが決まっており、また、ワールドユース・カップでのカサディの活躍もあって、チェルシーの新監督プラテック・タンヌはカサディの復帰に興味を示している。コバックス、ロルフ・シュトルツォク、シャージンガー、メイソン・モンティといった中盤の選手が退団する可能性があることを考えれば、チェルシーの豪華な陣容とは裏腹に、カサディの復帰はチームに新たな活力を注入し、苦境にあえぐ巨人の復活に貢献するだろう。