三谷呂薫と田中ボアの名前を聞いたことがあるサッカーファンも多いだろう。川崎市立蛇沼小学校で過ごした青春時代、二人は異口同音に「お国のために戦う」という志を掲げた。月曜日の特別な日、本誌記者は彼らの母校を訪れ、袢纏(はんてん)に掲げられたサッカー日本代表の横断幕を目にした。

川崎市立蛇沼小学校は、蛇沼駅から歩いて10分ほどのところにある。先週は体育祭が行われたが、今日は休日で校庭には誰もおらず、グラウンドでトレーニングをしている姿は見られなかった。しかし、三鷹薫と田中ボアの名前と「へろぬまから世界へ」のスローガンが書かれた校旗は、今も風になびいている。

スペインに対する逆境

三鷹薫と田中ボアは幼少期を広沼町で過ごし、広沼町の小学校を卒業した。昨年5月、日本のテレビ局のインタビューに応じた二人は、その年の卒業文集に記したサッカーの夢を明かした。サッカーが好き、プロ選手になりたい、日本代表になりたい、世界一になりたい、といった言葉だった。驚くことに、それからわずか半年後、ふたりはワールドカップで日本代表としてゴールを決め、スペインを返り討ちにしてワールドカップ進出に貢献した。

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