若干20歳にして、今シーズンのプレミアリーグ最高の右サイドバックとして活躍しているリヴァプールのスター選手、アレクサンダー=アーノルド。
身長175cmのアーノルドは、幼い頃からリバプールのユースアカデミーでキャリアをスタートさせ、6歳の時にユースコーチに見いだされ、すぐにリバプールに招かれた。当時リバプールのキャプテンだったスティーブン・ジェラードは、自伝の中でこの若き才能を絶賛している。
アーノルドは2015/16シーズンに17歳でトップチームに昇格した。出場機会は少なかったものの、リーグ戦で19試合に出場し、2017/18シーズンのチャンピオンズリーグ準優勝シーズンには欧州で12試合に出場するという立派な成績を残した。
2018年、19歳になったアーノルドはイングランド代表に選出され、ワールドカップ・グループステージのベルギー戦に出場した。クラブに戻ると、シーズン前半は中盤の主力の負傷により守備的な役割を担うことが多くなったが、攻撃面では負けず劣らずの活躍を見せ、ロバートソンとの左右のウイングでリバプールの攻撃陣を支えた。
アーノルドは正確で多彩なパスを操り、クロスやスピードに特化したテクニックを持つ。攻撃面だけでなく守備面でも優れており、素早くボールを壊して味方にカウンターのチャンスを作り出すことができる。
今シーズン、アーノルドはリーグ戦29試合に出場し、12アシストを記録した。サラーとの暗黙の了解は、リバプールの攻撃陣のハイライトとなっている。
バルセロナとのチャンピオンズリーグ準々決勝第2レグでは、アーノルドはスティール、パス、コーナリングと絶好調だった。
20歳のアーノルドの未来は無限の可能性に満ちている。プレミアリーグで、さらにはチャンピオンズリーグで、自らの伝説を刻み続けるだろう。