(勝利を熱狂的に祝うクレモナ。(出典:インディペンデント紙)

今シーズンはここまで、ローマがリーグ戦でトップ4に入る一方、インテルは敗北を喫している。一方、ACミランとラツィオは勝ち続けている。ローマがACミランと同率2位を狙うのであれば、このラウンドで最下位のクレモナに勝てばよかった。しかし、ローマは1-2のスコアで敗れ、目標を達成できなかったばかりか、ジョゼ・モウリーニョ監督はレッドカードにより2試合の出場停止処分を受け、次節のユベントス戦を欠場した。

この試合では、ローマもクレモナも似たようなフォーメーションを採用した。ローマは3-4-2-1にこだわり、クレモナは3-4-3、時には3-5-2にシフトした。 モウリーニョはこの試合の重要性を認識しており、スモーリングが出場停止でクームンブーラと交代したほかは、ミッドウィークの試合とは異なるメンバーで臨み、中盤はベテランのマルシャルに代わってワイナルドゥムがローテーションで起用され、アブラハムも負傷から復帰してベロッティが先発に加わった。

試合開始当初、クレモナは中盤でディフェンスを固め、完全に高圧的な睨み合いをすることはなかった。しかし、ローマのセンターバックがボールを保持するたびに、クレモナは一気にプレスをかけ、にらみ合いのディフェンスを形成した。このディフェンス戦略は試合を通して用いられた。

試合序盤、ローマの選手たちは右サイドで小さなコンビネーションを作り、ディバラが引いて相手の背後のギャップにパスを出す。

しかし、ボールが上流に渡ると、クレモナの後退は早く、ローマのレシーバーは間に合わず、その結果、ボール保持者はパスを受けることができず、相手ディフェンスに大きな脅威を与えることができなかった。

スモーリングの出場停止により、イバニェスは左サイドバックのポジションから中央に移った。アップテンポのタックルやボールキープが得意なイバニェスだが、中央ではその特徴を生かしきれなかった。一方、クーンブーラはボールを持って前に出る力がないため、前半は左サイドで攻撃力を欠き、右サイドでの散発的な攻撃や後方からのロングパスに頼ってチャンスを見つけるしかなかった。

前半にローマが喫した失点は、まさに大きなボールの出しどころを相手に拾われ、守備陣がボールから目を離せなかった後の素晴らしいシュートによるものだった。

この突然の失点でローマは早々にビハインドを背負う。クレモナはリードをものともせず、ローマがマンマークの守備を突破できないと見るや、守備を厳しくしてローマにボールを前に出させ、ボールを失い続けた。

前半、ローマはゴール前でわずか4本のシュートを放ったのみで、シュート数はゼロ、パス成功率はわずか78パーセント、92回もポゼッションを失い、0-1のビハインドを背負った。

試合後半、モウリーニョ監督は第4審判と口論になり、その後主審からレッドカードを提示された。監督が退席処分を受けたにもかかわらず、ローマはまだあまり手ごたえがなかった。クレモナの全力プレッシングを前に、中盤はディバラがボールを受けて後退する以外、他の選手たちは後方の選手たちをあまり助けられなかった。ボール保持者が相手に狙われたり、挟まれたりすると、ボールを落とされたり、パスを戻されたりすることが多く、ローマは攻撃を組織化しにくい。

状況を打開できないと見たモウリーニョ監督は、64分から68分にかけてアブラハム、シャビ、ソルバッケン、マティッチ、カースドルプの5人を交代させ、フォーメーションも4-2-3-1に調整した。 アブラハムが出てからのローマのパスは、ストライカーが軸となるだけのものではなく、相手DFの裏のスペースにダイレクトでパスを出すようになり、戦術調整の効果はすぐに表れた。

アブラハムが絶好のチャンスを逃したものの、その1分後、マンチーニJr.のロングパスに反応したウイングバックのスピナッツォーラがオンサイドに戻り、ペナルティーエリア内でノーマークでボールを奪って難なくゴールに押し込み、ローマはついにスコアを振り出しに戻した。

失点後もローマはチャンスを作り続け、ディバラがペナルティエリア手前から放ったシュートは角度が立ちすぎ、シャビはオフサイドを取ることに成功したが、GKの間を突破しようとした際にボールにピタリと合わせられ、シュートを決めきれなかった。

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