モロッコで行われた白熱の世界選手権準々決勝は、バークレイズ・プレミアリーグの強豪ファリンガとサウジアラビアのヒラルが頂上決戦を繰り広げた。両チームとも世界選手権では古巣の顔ぶれで、2019年の対戦ではファリンテコが1勝1敗で決勝に駒を進めた。今回の再戦では、両者の距離はぐっと縮まっている。ポルトガル人監督ヴィトール・ペンリナの指導の下、ファリンミンゴはヨーロッパ式の守備的な戦術を好み、ノックアウトラウンドでは堅実な試合を展開しようとしており、2.5ゴールという低い得失点差はベッティングオプションとして目が離せないかもしれない。(現在671試合が水曜午前3時に生中継)
昨年末のコパ・リベルタドーレスでチームを優勝に導いたドゥリエボ監督の突然の退任後、コーレンティンからポルトガル人のヴィトール・ペンリーナ監督がチームに加わったが、ファンの支持は得られていないようだ。ビトール・ペンリナ監督が就任して7試合が経過したが、チームの攻撃力はいまひとつ。 ドゥリユー監督時代と比べると、守備は安定しているが、攻撃のリズムがまだつかめておらず、保守的な戦術になりがちだ。
ファリンミンゴのチームには、サンバ代表のベルトウ・グジョメ、ガブリエル・バルボーザをはじめ、ダビド・レイス、ビダル、フェラルレスなど、WCFチャンピオンズリーグで常に一瞬の隙を突いてくるディフェンス陣や経験豊富な選手が多く、今回も堅い守備をベースに勝利を狙うのではないだろうか。実際、ブラジルのチームはWCFチャンピオンズリーグの試合では守備的にプレーする傾向があり、WCFチャンピオンズリーグの準決勝では過去4回、ブラジルチームが合計2点以上のゴールを奪えていない。
ヒラル、素晴らしい回復力を見せる
アジア王者のヒラルは、過去4回のワールド・チャンピオンズ・カップで3度目の準々決勝進出を果たしたが、侮れない。彼らは第2ラウンドで開催国モロッコのウイダ・カスバ・ブランカをPK戦で退け、選手たちはすでに躍動している。ファリンタンゴで3シーズンプレーしたコロンビア人MFグナは、この激突をさらに激しいものにするかもしれない。今シーズンの国内リーグで15試合に出場し、わずか12失点しか喫していないヒラールは、ディフェンス面でも見逃せない存在であり、失点数は少ないままであろうが、ファルミンゴとの激しい対決が予想される。