アーセナルやリバプールといったトップクラブで輝かしい活躍を見せたビナーは、100万ポンド(約1億8000万円)以上の負債を抱え、先日バーミンガムの裁判所から1年間の破産命令を受けた。内国歳入庁、複数の銀行、政府機関、多数の民間企業など、膨大な数の債務者を抱え、若い頃は才能ある選手としてもてはやされ、かつてはプレミアリーグ史上最も高額な新星であったビナー(39歳)が、このような苦境に立たされている。
この問題に詳しい情報筋によると、ビナーは過剰な浪費のために多額の負債を抱えており、7桁台の借金を重ねていたという。特に内国歳入庁や銀行からの借金は深刻で、財産を抵当に入れており、裁判所の差し押さえが予想されていた。報道によれば、ビナーは2011年にポルシェのスポーツカーを購入したことを忘れ、5ヶ月間スペインの駅にキーを置き忘れたり、メディア会社を経営しようとしたが、すぐに失敗に終わったりと、金銭の不始末をジョークにしていたという。
15歳で一躍有名になったビナーは、アーセナルがノースシャーから200万ポンドで獲得したとき、プレミアリーグ史上最も高額なスター選手となった。その後、バーミンガム、リバプール、サラゴサなどのクラブでもプレーし、2019年に引退を表明した。引退後、イギリスのリアリティ番組に参加した彼の人生の軌跡が、破産へと急転することになるとは誰が想像しただろうか。