情熱的なグループCの試合は、アルゼンチン対ポーランドの勝利で予選突破への道が決まるまで、最後の最後まで塵も積もらないままだった。グループ屈指の激戦区であったサウジアラビアがアルゼンチンに伝説的な逆転勝利を収めたことでグループ全体に火がつき、期待されていたアルゼンチンは予選敗退の可能性という一瞬の危機に陥った。しかし、アルゼンチンは続く2試合でメキシコとポーランドを堅実な戦術で下し、途中紆余曲折はあったものの、最終的にグループ首位通過を果たした。ポーランドとメキシコは予想通り予選2位を争い、両チームは引き分けに終わり、得失点差でポーランドがメキシコを退けた。しかし、両チームとも特に最終戦で大きな欠点があり、ノックアウト・ラウンド突破の可能性は高くなかった。グループ最下位に終わったサウジアラビアは、1勝2敗という成績にもかかわらず、2つの敗戦を見事に演じ、相手と一進一退の攻防を繰り広げ、観客に感動を与えた。(詳しくはこちら:【2022カタールW杯】グループステージ全記録まとめ)
ラウンド16で、グループCの首位アルゼンチンはグループDの2位オーストラリアと対戦した。両チームの布陣にはスター性、層の厚さで明らかな差があり、アルゼンチンが試合の大半を支配し、オーストラリアは堅い守備とカウンターアタックで脅威を作り出すことに集中するだろうというのが試合前の大方の予想だった。アルゼンチンは4-3-1-2の攻撃的フォーメーションで試合をスタートさせたが、実際にはうまく機能しなかった。攻撃面では見どころがなかったものの、オーストラリアは堅い守備でアルゼンチンの攻撃を食い止めることに成功した。前半35分まで、アルゼンチンは右サイドでフリーキックのチャンスを得、リオネル・メッシ(Lionel Messi)がPKを獲得したが、GKに防がれた。その後、メッシは攻撃の第2波を組織し、チームメイトが右サイドから斜めのパスを出し、メッシは中央のDFニコラス・オタメンディ(Nicolas Otamendi)と共にペナルティーエリア内に侵入、左足のカーブシュートでゴールを破り、チーム初記録を達成した!前半唯一のゴール。後半、オーストラリアは攻撃を強化し、アルゼンチンはリサンドロ・マルティネスに代えてセンターバックを3枚にし、ミッドフィルダーのエンツォ・フェルナンデスをフリーにした。結局、アルゼンチンはオーストラリアを2-1で下し、ベスト8進出を決めた。(深読み:【2022カダW杯】ラウンド16全記録まとめ)
オランダのオレンジ軍団は、ベスト8でアルゼンチンのブルー&ホワイトと対戦した。オランダが得意の3-4-1-2の3バックの布陣で戦い続けたのに対し、アルゼンチンのリオネル・スカローニ監督は予想外の布陣変更を行ない、後半からセントラル・ディフェンダーのリサンドロ・マルティネスを交代させ、本来の4-3-1-2の布陣から保守的な5-3-2の5バックの布陣に変更した。前半は、両チームとも相手を試すようなスローペースとなった。35分にリオネル・メッシ(Lionel Messi)が道の真ん中で、オランダの選手の数を集め、そしてDFナウエル・モリーナ(Nahuel Molina)の挿入の右側にボールを渡し、モリーナシングルナイフがゴールを破り、アルゼンチン1-0リード。後半、アルゼンチンは守備と反撃を続け、オランダは攻撃を強化するために4人のディフェンダーを入れ替えたが、シュートチャンスなしで空のポゼッション。その後、アルゼンチン左アクーニャ(マルコス-アクーニャ)突破オランダ右サイドバックデンゼル-ダンフリーズ(デンゼル-ダンフリーズ)のファウルを引き起こし、メッシペナルティキックヒット、アルゼンチン2-0リード。オランダは試合終了間際にルーク・デ・ヨングとワウト・ウェゴーストという2人のエンプティネットストライカーを投入。 後者がヘディングでゴールを挽回し、90+10分のロスタイムにはフリーキックで同点に追いつき、2-2で延長戦に突入した。アルゼンチンは延長戦でもオランダにプレッシャーをかけ続けたが、得点には至らなかった。試合はPK戦にもつれ込み、オランダは最初の2点でフィルジル・ファン・ダイクとスティーブン・ベルグハイスがゴールを決められず、5点目でアルゼンチンのラウタロ・マルティネスが勝ち越しゴールを決め、アルゼンチンが準々決勝進出を決めた。(詳細:【2022カタールワールドカップ】過去8試合の全記録まとめ)