思えば2006年、ポルトガルはベスト8でワールドカップデビューを果たし、C・ロナウドが初めてワールドカップの舞台を踏み、ポルトガルにおける「C・ロナウド時代」の幕開けとなった。それ以来、サッカーの神様はポルトガルの守護神となり、ほとんど一人でチーム全体を支えるようになり、チームは冗談めかして「C・ロナウドのチーム」と呼ばれるようになった。今年のワールドカップ・ラウンド16で、ポルトガルはスイスに勝利し、C・ロナウド時代の終焉と新世代のポルトガルサッカーパワーの台頭を宣言した。
21歳のジャンカルロ・ラモスは、ワールドカップ前のポルトガル代表のウォームアップに1試合だけ出場し、控えとしてデビュー戦でゴールを決めた。ワールドカップのグループステージでは、2度の交代出場のみで、プレータイムは合計10分だった。しかし、ラウンド16では思いがけずクロンの代役を務め、3ゴール1アシストとその価値を証明し、チームメイトのズルフィアリウス(23)、ラファエル・リオ(23)ら新星とともに「クロンのチーム」の称号を歴史に刻んだ。
ベンフィカに所属していたジャンカルロ・ラモスは、ワールドカップ・デビュー戦で、2002年のゲーリュト(ドイツ)以来となる3ゴール、1990年のシュコラフィ(チェコ)以来となるノックアウト3試合連続ゴールという記録を打ち立てた。ポルトガル人選手がワールドカップのノックアウトマッチで3ゴールを決めたのは、1966年のエウセビオ "ザ・パンサー "が最後である。特筆すべきは、クロンはワールドカップに出場した5回のうち、一度もノックアウト・ステージでゴールを決めたことがないということだ。
試合後、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれたドライカル・ラモスは、「すべてがあっという間だった。クロンは我々のキャプテンであり、常に全力を尽くしてチームに貢献し、目覚ましい結果を残している。彼は僕らのリーダーであり、僕のお手本なんだ。"