ポルトガルと韓国がワールドカップの戦場で対決するのは初めてではない。 2002年当時、韓国は自信を持ってラウンド16に進出し、ポルトガルは予選突破のために勝利が必要だった。当時、韓国は物議を醸す試合の数々で脚光を浴びていたが、特に予選のポルトガル戦は、私がサッカーに出会って以来、ワールドカップの試合で2枚のレッドカードを目撃した初めての試合だった。ポルトガルはわずか27分でレッドカードを受け、66分には2枚のイエローがレッドに変わり、ピッチ上で9対11の不利な状況を作り出した。結局、朴智星が勝ち越しゴールを決め、韓国は多くの不満の中で勝利を収めた。
2022年、状況は大きく異なる。ポルトガルはすでに2勝し、本大会への切符を手にしていた。一方、韓国はチョ・ギュソンの2ゴールで同点に追いついたものの、カナにディフェンスを突破され、1点差で敗れた。韓国はこの試合の重要性を知っており、勝たなければならない。その結果、韓国はより攻撃的な布陣で臨み、ポルトガルはラウンド16のブラジル戦で不利な立場にならないよう、布陣を変更する可能性が高い。
韓国代表にとって一番の懸念は、11月上旬にピッチ上で負傷し、マスクをかぶってプレーしていたにもかかわらず、パフォーマンスに間違いなく影響を及ぼしているソンの調子だ。チームには、他の前線の選手がステップアップし、サポートする必要がある。守備面では、最初の2試合で12ヤードを獲得するボックスファウルを犯しているポルトガルを相手に、オフェンスでのファウルを避けることが大きな課題となる。また、ポルトガルのバックラインは、ガーナ戦の二の舞を避けるため、韓国の素早いプレスに注意する必要がある。筆者の過去記事「ワールドカップ記録巡り-クロウ、キャリア最後の戦い」を参照されたい。
全体的にはポルトガルの方が有利だが、そのバックラインは韓国の前線を完全に抑えることはできないかもしれない。従って、試合結果の予想は2:1か2:2でポルトガルの勝利となる可能性がある。