ワールドカップ・グループF最終戦、モロッコはカナダを2-1の僅差で下し、2勝1分けでグループ首位に立った。就任してまだ3ヶ月のジェラシー監督は、モロッコをワールドカップ参加以来最高のグループステージ成績に導いたが、この47歳の監督は大いに称賛に値する。試合後、モロッコの選手たちは、彼がチームを導いた奇跡を祝うために、興奮気味に彼を高く放り上げた。
ジェラギ監督は2ヶ月前に就任し、その重要な決断のひとつが、前代表監督シャーリー・ヘルシュとの関係がこじれていた中心選手、クセジをチームに復帰させることだった。ウイングとしてプレーしたシュエジは、この試合でモロッコの得点の起点となり、チームのラウンド16進出に大きく貢献した。2012年から2013年までモロッコ代表のアシスタントコーチを務めたグラッキ・コーチは、今年、好成績と堅実な守備で代表チームに復帰した。
今回のワールドカップはモロッコにとって6度目の出場、2度目のラウンド16進出となる。今回のグループステージでのモロッコの成績は、1986年のメキシコ・ワールドカップを凌ぐもので、昨年準優勝のクロアチアと0-0で引き分け、昨年3位のベルギーにも勝ち、この試合でもカナダを下して勝ち点7でグループ首位に立った。モロッコが最後にノックアウトステージに進出したのは36年前で、グループステージではイングランド、ポーランドと引き分け、ポルトガルを破って勝ち点4でベスト16に進出したが、西ドイツには惜しくも敗れた。