カメルーンとブラジルの接戦は、アブバカルが延長戦でゴールを決め、1-0の勝利を収めた。両者が大会に別れを告げたにもかかわらず、カメルーンはこの心温まるシーンで勝利を決定づけた。アブバカルがゴールを祝うためにシャツを脱ぐと、エフォウ主審がイエローカードを提示。しかし、アブバカルは文句ひとつ言わず、エフォウと握手して感謝し、レフェリーも微笑み返してカメルーンの勝利を祝福した。
グループリーグの最初の2試合では交代出場だった30歳のアブバカルは、最終戦ではゴールを決めただけでなくアシストにも貢献し、セルビアとの3-3の引き分けに貢献した。そして、2006年のシーダム以来となる、ワールドカップでの1試合での得点とレッドカードという記録を打ち立てた。フランスの王様と一緒にプレーできたことで、アブバカルはエフォー主審に感謝の意を表しながら、笑顔でピッチを後にした。