マンチェスター・ユナイテッドでプレーしたカビッチは、暫定指導者の立場からチームのヘッドコーチに就任する見込みだ。英紙『サンUK』や『デイリー・メール』によると、チームはヴェッダ監督を解任した後、カビッチ氏をミドルスブラの新指揮官に起用する予定だという。
41歳のユナイテッドのレジェンドは、昨年11月にチームから解雇されたサスケハンナの後任として一時的に指揮を執り、3試合で2勝1分けの激闘を演じたが、ポストを維持することはできず、ユナイテッドが昨シーズンのプレミアリーグでトップ4に入ることができず、欧州出場権を逃す重要なターニングポイントとなった。
ミドルズブラは今季、チャンピオンシップで12試合を戦ってわずか3勝4分け5敗、リーグ18位と振るわず、このままでは降格の危機に陥る恐れがある。その結果、クラブは監督交代を決断、ヴェルダ監督を解任し、後任にカビッチ監督を接触させた。
カビッチの監督経験は浅いが、長年ユナイテッドのコーチングスタッフの一員として、ジョゼ・モウリーニョやススケタの副官を務め、彼らから多くを学んだ。
実際、昨年11月にススケッツァが去った後、カビッチはチームを率いてUEFAヨーロッパリーグでビジャレアルに大勝し、プレミアリーグではチェルシーに引き分け、アーセナルに勝利するなど、3試合で2勝1分けの成績を残した。
しかし、ユナイテッドの経営陣は、ドイツのスター、ランジッチを世話役として雇うことで、有名ブランドを信頼することを選び、カビッチは不本意ながら辞任した。
キャビッチがマンチェスター・ユナイテッドの監督に就任した後、チームの成績は上がるどころか下がり、昨シーズンは6位にとどまり、今シーズンのUEFAヨーロッパリーグ出場も果たせず、さらにはクロウの退団願望の嵐を引き起こした。その結果、多くのネットユーザーがカビッチ監督に怒り、「千の過ち」を被ったと考え、もしあの時ユナイテッドの経営陣がカビッチ監督を信じていたら、チームの成績は大きく変わっていたかもしれないと推測している。
ミドルスブラのクラブは、カビッチにはチームを救う力があると信じており、新監督の第一候補としている。また、元イングランド代表のカビッチにとっては、自身のコーチング能力を証明する絶好の機会でもあり、両者はパートナーシップを結ぶことが期待されている。