2018 年 5 月 6 日
アーセナル
伝説の名付け親アーセン・ベンゲル監督は、ハダースフィールドとのアウェイ戦でアーセナルでのお別れ試合に立ち会った。ヴェンゲルの旅立ちにふさわしいスリリングな戦いの末、38分にオーバメヤンが勝利を決定づけた。その試合のメンバーを数えてみると、まだチームに残っている2人に加え、オーバメヤン、ラカゼット、ラムジー、ベジェリンなど、他の先発選手も徐々にこの「ガナーズ」というチームを離れている。戦線を支えているのは、かつては有能なディフェンダーとして評価されていたホディン、そしてファンから大きな期待を寄せられている本稿の主人公ザカである。
スイス代表のキャプテンを務めるザカは、ヴェンゲル時代からタディッチ時代へと引き継がれた数少ない選手のひとりだ。チームとファンの柱となるはずだったが、2019年10月29日のクリスタル・パレス戦ではファンからの嫌がらせでキレ、ブーイングに挑発的なジェスチャーで応じたり、ファンの逆鱗に触れる行為でピッチから裸になったりした。一時は賛否両論と批判が巻き起こり、クラブを去る意向を示した。
幸いなことに、アルテタの登場でザカは残留を決めた。
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.4年間の苦闘の結果、ファンから非難の的になっていたザカは、今ではファンから手作りの謝罪の手紙を受け取るまでになった。ザカのプロ意識の向上もさることながら、エメリ時代とアルテタ時代で彼がどう変わったかも見ておきたい。8試合で2ゴール3アシストと、3シーズン前に記録した1シーズンでのゴールとアシストの記録を上回っている。
この記事では、ザカが4年の間にどのように変化し、新シーズンでのデビューを果たしたのかを紹介する。
写真/ウェブサイト:ベテランになったザカ
2021年夏のヨーロッパリーグでは、若手選手の活躍もさることながら、ザカの活躍も目を引いた。グループステージでは、彼の "ワンマン "なプレースタイルが、同格の相手と対戦したスイス代表の試合を優位に進めた。スペインにはPK戦で敗れたが、ノックアウトステージでのザカの素晴らしいプレーによって、スイスはフランスやスペインといった強豪チームと互角に戦うことができた。
代表チームでは、ザカは以下のような位置づけにある。
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違う。スイスチームの前で積極的に走り、攻撃を指揮し、時折長距離シュートで相手ゴールを脅かし、ノックアウトステージのスイスチームに多くの脅威を与えた。
写真/ウェブサイト:欧州カップ戦でのザカ
ヨーロッパリーグ後は、こんなザカがベストポジションかもしれない。アーリーエントリー
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チームは彼をディフェンスの前の防波堤とし、次のヴィエイラに成長させることを望んでいた。残念ながら、ディフェンスは彼の最も得意とする分野ではなく、彼の性格的な特徴から審判から「余計な注意」を受けることもしばしばあった。本当の意味での変貌は、アルテタが監督に就任してから始まった。
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その後、アトレティコのトーマス獲得がカギとなった。
トーマスの加入がザカ向上の起爆剤となった。昨年、トーマス、ザカ、エジゲルの中盤コンビはすでに相性の良さを示していたが、今シーズンはさらにその傾向が強まっている。次に、4年間のザカのスタッツの変化をひとつずつ分析し、その変化が今シーズンの彼の変貌にどう貢献したかを見ていこう。
今シーズンのタディッチ監督の戦術設定によれば、4-2-3-1のフォーメーションで、中盤はザカとロコンカかトーマスのどちらかがコンビを組み、マルティネッリとサッカがウイング、そしてエッジョが最前線に位置する。中盤の構成では、トーマスが主に守備を担当し、ザカはフィールド中央でより積極的にプレーし、相手にプレッシャーをかけて混乱させるのが主な仕事だった。エメリ時代の4-2-3-1のフォーメーションを振り返ってみると、同じようにザカとゴンドージやトレイラのコンビはタックルやタフネスに重点を置いているように見えたが、実際にはザカのほうがはるかに守備に関与していた。