インターナショナルウィークの熱気の中、日本リーグカップが本格的に開幕し、水曜日(21日)にはベスト4のファーストレグが終了した。サンフレッチェ広島は九州電力福岡ワスプスとのアウェー戦を3-2で制し、さくら大阪はホームで浦和レッドダイヤモンズと1-1で引き分けた。今週末、この4チームはすべて異なる場所で第2戦を戦う。では、この2つのエキサイティングな1回戦を振り返ってみよう。
福岡ホーネッツ 2:3 サンフレッチェ広島
両チームともスター選手が日本代表に選ばれていないため、リーグカップ準々決勝では最強の布陣で臨んだ。現在、福岡ホーネッツはJCL降格争いをしており、サンフレッチェ広島はリーグ3位につけている。サンフレッチェ広島はビジターだが、この試合ではサンフレッチェ広島が有利。
この試合、福岡ホーネッツは得点王の山岸豊を欠き、ルキアンも欠場。 長谷部茂監督は若手の北島裕二を活性化させ、栃木SCにレンタル移籍していた三國ケネディをデビューさせた。
サンフレッチェ広島は、大迫敬介、塩谷潮、佐々木翔、野津田岳人、萬田誠らが先発し、ベンチにはビンカリファ、柴崎晃誠、藤井智哉らが控えている。
試合開始早々、福岡ホーネッツはズアンディ・ガドとジョン・マーリーのツインタワーで先制したが、サンフレッチェ広島の3人ディフェンスもなんとか対応し、福岡ホーネッツの高さでの優位を徐々に弱めていった。
陣地を安定させたサンフレッチェは効果的な攻撃を組織し始め、22分に先制した。佐々木翔がペナルティエリア左へロングパスを送ると、荒木勇人が中央へセカンドパスを送り、福岡ホーネッツのMFドゥグラスゴリが目測を誤り、ボールをつかんだ川村拓夢がシュートを決め、サンフレッチェ広島が1-0とリードしてハーフタイムを迎えた。
後半、サンフレッチェ広島は野須田岳人のフリーキックをベテランの塩路が頭で押し込み、2-0とリードを一気に広げた。そのわずか4分後、サンフレッチェ広島はさらに1点を追加する。 柏広夢がペナルティーエリア内にクロスを送ると、川村拓夢が左足で強烈なシュートを決め、3-0とした。
福岡ワスプスは3点差をつけられたものの、ホームのファンの声援にくじけることなく、後半27分に1点を挽回した。ジョルディ・ガルスと田邉草民が右サイドでマッチアップした後、交代出場のFWルキアンがダイレクトでボールを送り、これをズアンディガルドが拾って福岡ホーネッツが1-3と逆転した。
2-3とリードされた福岡ホーネッツは、ホームの声援を背にプレスをかけ続け、延長戦でついにゴールを奪った。三國ケネディがヘディングでゴールを決め、ルキアンが中盤からクロスを上げ、田辺草民がペナルティエリア内でボールを殺し、角瑞基がファーポストにつないで福岡ホーネッツが2-3とした。
サンフレッチェ広島のスキッピー監督は、第1戦では優位に立ったものの、福岡ホーネッツのフィジカルなプレースタイルにチームがやや苦戦していることを認め、第2戦までにできるだけ早く改善したいと語った。また、怪我から復帰した川村拓真の回復の早さを称え、彼のパフォーマンスがますます良くなることを信じていると語った。
福岡ホーネッツの長谷部茂監督は、前半の単調な攻撃のセットアップでチームが不利になったことを認めたが、後半はピッチの幅を生かした立体的な攻撃に成功し、2点を挽回した。次戦までにチームの攻撃システムの弱点を改善することを期待している。
さくら大阪 1:1 浦和レッドダイヤモンズ
セレッソ大阪と浦和レッドダイヤモンズの実力は拮抗しており、試合前は引き分けが妥当なところだろうとの見方が強かった。開催国であるセレッソ大阪は、清武弘嗣とウラディミール・ヴェンティスがベンチ入り、オーストラリア代表のゴールスコアラー、アダム・タガートが代表に選出され、メンバーから外れるなど、多くの課題を残している。
ビジターチームの浦和レッドダイヤモンズは、酒井宏樹が日本代表に選出され欠場したものの、アレクサンダー・シュルツ、カールソン、伊藤淳輝、松尾祐輔ら主力がスタメンに名を連ねており、戦力は決して悪くない。
会場には1万人を超えるファンが詰めかけ、熱気に包まれた。激しい競り合いの中、両チームは早速攻撃を開始した。試合開始わずか2分、大阪チェリーのMF庄司がフリーで抜け出し、素早くパスを受けた奥野博義がペナルティエリアの外から坂本友貴がゴールを決め、大阪チェリーが1-0とリードを広げた。
その後、浦和レッドダイヤモンズが反撃に転じ、小泉慶穂のワンタッチシュートは大阪チェリーブロッサムズの清水啓介にはじかれた。25分、浦和レッドダイヤモンズの左タックル秋元梢がアシスト、伊東篤暉の左足シュートは清水啓介にはじかれ、小泉慶穂が決めて浦和レッドダイヤモンズが1-1に追いついた。
引き分けた後、両チームは第1レグを制するべく再び攻勢に出た。さくら大阪は熊木聖也のシュートが西川貢作にセーブされたのを皮切りに、交代出場の清武弘嗣が蹴った加藤陸嗣のオーバーヘッドキックはバーを越えた。
浦和レッドダイヤモンズは左右からのクロスで攻めるが、いずれも清水圭介にはじかれる。結局、両者1-1のスコアで1stレグを終え、浦和レッドダイヤモンズがビジターゴールのアドバンテージを得た。
浦和レッドダイヤモンズのリカルド・ロディゲス監督は、日本2部リーグ時代に梅野智輝について多くのことを学んだと語り、その結果、チームは序盤に罰を受けたという。また、前半のゴールチャンスの掴みにくさは改善され、後半には同点に追いついたという。この数日間で浦和レッドダイヤモンズの調整を行い、週末には相手を倒して決勝トーナメントに進出することを誓った。
大阪サクラの小菊昭夫監督は、前半は展開力のあるプレーで好ゲームを演じたが、後半はやや保守的なプレーが目立ち、相手に優位な位置からのプレスを許してしまったと指摘。次戦ではこの点をもっと改善することを約束した。また、ゴールを決めた梅野智輝については、チームのスタメンになる可能性を大いに秘めた選手だと称賛した。
ジャパンリーグカップ準々決勝セカンドレグは今週の日曜日に行われ、両試合とも香港時間の午後4時にキックオフされる。試合を生で観戦したいファンは、JLFのYouTube公式チャンネルでライブストリーミング情報をチェックしておこう。
今週のサンデーBのライブストリーミング配信時間:
9月24日 13:00 群馬草津温泉 vs 山口リファケーブル 602/662
9月24日 15:00 東京グリーン vs モンテディオ山形 ケーブルテレビ602/662