ここ数年のマンチェスター・ユナイテッドの成績は、スポンサーにさえ見限られるほどの悪評で、二重のフラストレーションが溜まっている。赤い悪魔のシャツの胸広告のスポンサーとして象徴的な地位を占めていたドイツのハイテク大手TeamViewerは、2026年に満了を迎えるユナイテッドとの契約を更新しないと発表した。さらに皮肉なのは、このニュースが発表されるやいなや、TeamViewerの株価が5%も急騰したことで、まるで市場がこの決定にゴーサインを出したかのようだ。
TeamViewerは昨年3月、マンチェスター・ユナイテッドと最大2億3500万ポンドの5年間のスポンサー契約を結んだ。しかし、市場関係者の間では、これは賢明な行動ではないと広く見られており、チームビューアーの株価は契約以来80%近く下落した。ロシア・ウクライナ戦争や世界のハイテク株全般の下落もさることながら、マンチェスター・ユナイテッドとの巨額スポンサー契約は商業的に成り立たないと見なされ、株価急落の一因となった。契約からわずか1年半で、TeamViewerが市場の信頼を高めるために契約更新をしないことを急いで発表するのも無理はない。
TeamViewerは声明の中で、マンチェスター・ユナイテッドとのパートナーシップは同社の知名度を著しく高めたが、マクロ経済環境とマーケティング戦略を考慮した結果、契約更新を見送ることにしたと述べた。
この事件は、マンチェスター・ユナイテッドの商業的価値の下落傾向を反映している。シボレーとの最後のシャツ胸部広告スポンサー契約は年間6400万ポンド(約74億円)をもたらしたが、チームビュアーとの契約は年間4700万ポンド(約47億円)にまで落ち込んでいる。今後数年間、ユナイテッドの成績が大幅に改善されなければ、次のスポンサー契約額はさらに縮小すると懸念されている。