女子EHFカップのグループBの重要な試合で、デンマークの女子サッカーチームとスペインの女子サッカーチームが激闘を繰り広げた。両チームは勝ち点で並び、スペイン女子の得失点差は引き分けでもチャンピオンズリーグ進出が決まるほどだった。この状況下でデンマーク女子は序盤から攻勢に出ざるを得なかったが、それがスペイン女子の術中にはまってしまった。後者の攻撃力と守備力は、女子EHF EUROでの過去7試合のうち6試合で先制を許し、そのいずれの試合でも得失点差は少なくとも3であり、アウェーでのハーフタイムの勝利はほぼ必然の結果だった。(試合は日曜日の午前3時キックオフ)
前回準優勝のデンマーク女子サッカーチームだが、優勝から5年のブランクを経て、チーム力は大きく落ちている。今年のグループステージ初戦ではドイツ女子サッカーチームに0-4で完敗。弱小フィンランド女子サッカーチームとの最終戦では、この試合唯一のゴールを後半まで決められず、スペイン女子サッカーチームとの力の差は歴然としている。デンマーク女子サッカーチームはリスクを冒して攻めざるを得なかったが、それが逆に失点につながっている可能性もある。
スペイン女子サッカーチームは、バルセロナやレアル・マドリードの女子サッカーチームを母体とし、スペイン男子サッカーチームと同じように攻撃を主体としたスタイルを持っている。今年のグループステージ初戦ではフィンランドを4-1で下し、ドイツとの最終戦では0-2で敗れたものの、シュート数は相手より6本多い13本と、攻撃力は健在だ。このようなプレースタイルを持つスペイン女子は、引き分けでは満足せず、アウェイでの勝利の可能性が高い完全勝利を目指し、立ち上がりから攻めてくることが予想される。