英国メディアの報道によると、アブラモビッチはイングランド・プレミアリーグのライバルであるチェルシーの売却について、英国政府に法的保証を提出したという。アメリカのビジネス界の大物、トッド・ボーリーが火曜日にスタンフォード・ブリッジに就任し、チェルシーの新代表になる見込みだ。
関係者によると、英国政府とチェルシーがライセンス売却で合意に達した鍵は、アブラモビッチが16億ポンドの融資が彼の個人口座や家族口座に流れ込まないように法的拘束力のある保証を提供し、取引プロセスをスムーズに進めることができたことだという。
チェルシー移籍への道のりは順風満帆とはいかず、アブラモビッチのポルトガル国籍が契約の障害となっている。アブラモビッチはポルトガル政府に移籍に必要な保証を提供する必要があり、さらにEUの承認も必要となる。とはいえ、イギリス政府がすでに契約を解除していることから、ポルトガルとEUの承認は形式的なものだと分析されている。
英国政府は、資金の流れの透明性を確保するため、売却代金を第三者のカストディアンに預けることを望んでいるようだ。すべての関係者は、プレミアリーグとUEFAのエントリー期限に間に合わないことを避けるため、火曜日に取引がまとまることを期待している。FAは6月初旬に欧州新シーズンのチームリストを発表する予定であり、プレミアリーグは6月8日に新シーズンのライセンスが発行される。
プレミアリーグは買い手であるドゥトボシュの身辺調査を詳細に行い、売却の埃が晴れれば取引はすぐに完了すると見られている。