イングランド・プレミアリーグの強豪、チェルシーの移籍劇が佳境を迎えているが、このほど、チェルシーのトレーニングキャンプに、プレミアリーグの巨人を熱望する複数のコンソーシアムが現地の環境を視察に訪れた。その中でも、アメリカの大富豪トッド・ボイリーが率いるコンソーシアムの代表が脚光を浴びており、勝利の果実を手中に収めたようだ。
英国のメディアは、トッド・ボイリーのコンソーシアムがチェルシー争奪戦で最も声を上げていることを明らかにした。約20人からなる代表団は先日、チェルシーのトレーニング拠点を訪れ、現地のトレーニング施設を視察した。ボイリー自身はその場にいなかったが、時間を割いてスタンフォード・ブリッジで行われたUEFAヨーロッパリーグ準々決勝第1レグを観戦した。アメリカン・インベストメント・グループの創設者であるボイリーは、ロサンゼルス・ドジャースのオーナーの一人でもある。
イギリス政府から制裁を受けているチェルシーのオーナー、アブラモビッチ氏は先月、チーム所有権の売却を発表し、300人もの代表者が入札に参加したと言われているが、最後に残ったのはアメリカ人実業家のリケッツ・ファミリーを含む4つのコンソーシアムのみ。しかし、このコンソーシアムがクラブを買収することに対して、チェルシーのファングループから抗議があったこともある。最近になって新たなオファーが浮上したため、入札期限は何度も延期されており、チェルシーの新オーナーがいつ明らかになるかは依然として不透明だ。
英国政府から制裁を受けたチェルシーは、新戦力の獲得が禁止されただけでなく、所属選手の契約延長も保留された。 クラブの将来が不透明なことが、トゥーレ監督や選手たちのパフォーマンスに影響しているようだ。リーグ戦でビンフォードに敗れた後、UEFAヨーロッパリーグではレアル・マドリードに敗れ、不安定な立場に立たされている。クラブの持ち株譲渡がこのまま実を結ばなければ、チェルシーは選手を失うことになるかもしれない。
