山東泰山が予選を突破するためのハードルを分析すると、まず優先されるのは90分の戦いの第2レグで相手を破り、延長戦でもゴールを決めることだった。一方、相手は比較的順調に勝ち進んでおり、2回戦でゴールを決めるだけで、簡単にベスト8進出を決めることができる。
後がない状況だからこそ、山東泰山はよりリラックスした考え方ができる。タイブレークルールがない中国サッカーでは、このメンタリティが思わぬサプライズをもたらすかもしれない。中国スーパーリーグ唯一のチームとして、山東泰山はファンの大きな期待を背負っている。第2ラウンドでの逆転劇は、低迷する中国サッカー界に一石を投じることになるだろう。
中国サッカーにとって、代表チームのプレーはもちろん重要だが、AFCチャンピオンズリーグでの中国スーパーリーグ勢の活躍も同様にファンの心を打つ。近年、AFCチャンピオンズリーグにおける中国スーパーリーグ勢の成績不振は、中国スーパーリーグの出場権獲得にも影響を及ぼしている。もし今シーズン、山東泰山チームがベスト8進出に成功すれば、間違いなく中国サッカーを活性化させる叫びとなるだろう。