Sport.cz』によると、中国スーパーリーグのライバルである北京国安の大株主であるCITICグループは、6億4000万人民元という巨額の取引で、チェコのチーム「ラヴィア」を裕福な実業家パヴェル・ティカチに譲渡した。金満サッカーが盛り上がっていた2018年当時、CITICグループはひっそりとスラビア・プラハFCの株式の過半数を取得し、北京国安の海外拠点としていた。CITICの支援により、スラビア・プラハは経済不況を乗り切っただけでなく、CITICグループを歴史の舞台へと送り出した。
北京国安を傘下に収めた中和集団は、金満サッカーの風雲急を告げるチームを質的飛躍に導くことはなかった。近年、不動産業界は冷え込み、中和集団は資本連鎖を緩和するため、国安の株式を銀行に抵当に入れてまで融資を受けた。この動きによって国安クラブは多額の負債を抱えることになり、FIFAから追放されたこともあった。クロアチアのメディア『hrsport』が報じたところによると、昨シーズン、ラトビアにレンタル移籍したダブロは、国安への復帰に強い難色を示しているという。
特筆すべきは、ダブローが国安に移籍する前、クロアチアのディナモ・ザグレブで活躍し、効率よく得点を決めていたことだ。ダブローの代理人は、彼が欧州のコンペティションに復帰できることを願って積極的に活動していると伝えられており、冬の移籍市場でクロアチアのチームに戻ることが期待されている。
また、昨年トルコリーグから国安に移籍したブラジル人MFデ・ソウザが怪我で今シーズンを棒に振っているが、トルコメディア『ajansspor』は、デ・ソウザがトルコのスーパークラブ、イスタンブールへの移籍を間近に控えており、契約準備のためにトルコに飛んだことを明かしている。また、中国唯一の海外選手である呉少孔の所有権もイスタンブールにあり、現在はトルコ1部リーグのヤング・ユナイテッドFCにレンタル移籍していることも特筆に値する。ウー・シャオコンがレンタル期間中に好成績を収めれば、イスタンブールに呼び戻される見込みで、そうなれば来シーズンはデ・ソウザと一緒にプレーするかもしれない。
北京国安は来月9日、来シーズンに向けてポルトガルに出発する。国安のボスであるルイス・スアレスは、新たな外国人助っ人の人選を任される。国安監督就任後、ソアレスはチームを好成績に導いた。新シーズン、ポルトガル人監督は国安に新しい血を導入し、驚きをもたらすことができるのか、期待されている。