暑い夏の午後、北京では未来に向けたサッカーの饗宴が幕を開けようとしている。中国サッカー協会(CFA)は8月30日の夕暮れ時に、2026年アメリカ+メキシコ・ワールドカップ・アジア予選と2023年カタール・アジアカップに備える代表チームの最新トレーニングリストを発表し、24人の外国人スター選手がリストに名を連ねた。その中で、AFCチャンピオンズリーグのプレーオフで敗れ、帰国したばかりの上海港FCは、意外にも8人が目立ち、代表チームの3分の1という高い割合だった。
新リストの発表は、中国のファンやメディア界に大騒動を巻き起こした。以下の3点を中心に、新リストに対する懐疑的な意見が相次いだ。
まず第一に、上海港のディフェンスラインのベテラン、張林鵬と王申超が、全盛期でありながら調子を落としているにもかかわらず、どうして代表チームの候補に挙がることができるのだろうか?周知の通り、上海港はAFCチャンピオンズリーグのプレーオフで4試合連続未勝利であり、この2人はチームのディフェンスの柱として、チームの成績に直結する。調子の上がらないこの2人のベテランに賭けるヤンコビッチの選択は、つかみどころのない選手の実際のパフォーマンスを無視しているようだ。
次に、北京国安の3人の外国人選手、李克、李磊、王志明も論争を巻き起こしている。帰化選手の李克の選出に疑問はなかったが、李磊と王志明の選出は少々無理があった。李磊は強力な選手だが、最近は負傷のため出場機会が少なく、王志明は最近調子が不安定なため、二人の選出は直感に反している。一方、国安の中盤の中心である張錫喆はこのところ絶好調だが、ヤンコビッチに気に入られておらず、不可解な選択だ。
結局、山東魯能の王大礼と陳普が文句なしの選出となったが、孫国文の選出は特に唐突だった。孫国文はこのところ調子が上がらず、魯能での出場機会も少なかった。一方、最近目覚ましい活躍を見せている魯能のMF李源義はリストに入っておらず、ヤンコビッチ監督の選考基準に疑問符がつく事態となっている。
結論から言うと、この代表チームの最新のトレーニング・リストを注意深く読んだ後、多くのファンが失望し、ヤンコビッチの選択は少し混乱しているようだと思った。このようなメンバーで次の世界予選を戦うというのは、あまり期待できないのではないだろうか。