熱戦が繰り広げられた国際親善試合で、29歳の大連DF孫国文は、鄧漢文の代役として出場し、代表チームでのキャリアに新たな一歩を踏み出した。孫はピッチの右サイドで積極的にプレーし、これまでのクラブでのプレーとはまったく異なる戦術的選択をした。ヤンコビッチ監督は、彼がより積極的に攻撃に参加することを期待している。ロスタイム、孫の柔軟性はついに実を結び、バートンの決定的なゴールをアシスト、代表キャリア初のアシストを記録した。
1993年生まれ、身長1.82メートルのセンターバックである孫国文は、大連思徳のユースチームからスタートし、2011年にトップチームへ昇格。ナショナルユースやオリンピック代表のレギュラーとして活躍し、仁川アジア大会では7番をつけ、駆け出しの攻撃的才能をアピールした。 しかし、孫国文はウイングのポジションで多くの外国人やベテランと競い合ったため、キャリアの初期は出場機会が少なく、その結果、成長も限定的だった。中国スーパーリーグで徐々に足場を固めていったのは、ラファ・ベニテス監督の指導の下、ウイングバックにコンバートされた2019年シーズン後半からだった。 昨シーズン、孫国文は本格的なキャリアをスタートさせた。中国スーパーリーグで26試合に出場し、2ゴール3アシストの活躍を見せ、国内最高のウイングバックのひとりとなった。30歳での代表デビューは「遅咲き」である。個人的には、代表に選ばれたことは刺激であり、評価であり、今後も努力を続けるモチベーションでもある。 しかし新シーズン、孫国文は長年プレーした大連に別れを告げ、中国スーパーリーグの巨人、山東泰山への移籍を発表しようとしている。新たな挑戦に直面している彼は、新しい環境に適応しなければならないだけでなく、チーム内の多くの優秀な選手と競争しなければならない。新チームにいち早く溶け込み、泰山の大黒柱となり、中国スーパーリーグで輝き続け、日本代表の座を確保することを期待している。
