北京時間7月28日、『フットボールデイリー』紙のニュースがサッカー界を騒然とさせた。エスパニョールでプレーする中国人選手、呉磊(ウー・レイ)が今夏の移籍市場で中国スーパーリーグの上海SIPGに復帰し、3年間の海外遠征に終止符を打つようだ。
スペイン・クラブと上海SIPGは呉磊の帰国について予備的な合意に達し、移籍金についても両者の間でほとんど論争がないと報じられている。情報筋によると、呉磊が帰国を選んだ主な理由は家族だという。
スペイン代表はプレシーズンのウォーミングアップの最中だったにもかかわらず、ウー・レイは体調不良のため初戦を欠場した。公式発表では、呉磊はバルセロナに滞在。スペインのメディアは、上海SIPGは呉磊のチーム復帰を熱望しているが、スペイン側は呉磊が再びプレーする必要はないと考えており、呉磊がクラブと復帰について話し合っていると推測した。
昨年末、ウー・レイがエスパニョールを去りたいと考えているという噂が流れた。上海SIPGは攻撃陣を強化するため、何度も彼を呼び戻そうとしてきた。関係者は、世界最高の現役選手である呉磊が母国に戻れば、世間の注目を集めるに違いないと指摘し、各方面は今後の成り行きを見守っている。
呉磊のスペイン代表との契約はあと2年で切れる。この夏、スペインのチームは大きく変わり、マルティネス新監督が就任した。しかし、家庭の事情でついに帰国を決意した。疫病のため、上海にいる家族はバルセロナにいる呉磊の妻子と再会できず、老人は子供たちにとても懐いている。
呉磊の妻もインタビューで、呉磊は頻繁に中国に戻り、バルセロナで2人の子供の面倒を1人で見ることに本当に疲れていたと告白した。そして、呉磊は上海港に戻ることを決めた。
スペイン側はウー・レイの残留に前向きで、移籍金に関しても両者の間に意見の相違はほとんどない。スペインとの契約は2024年までで、まだ2年ある。2019年、呉磊は200万ユーロの移籍金でスペインに加入し、双方は移籍金についてさらに交渉する必要がある。
注目すべきは、呉磊が上海港への復帰に伴い、年俸面で大きな犠牲を強いられることだ。エスパニョールでの年俸は税引き後で100万ユーロを下らない。しかし、家庭の事情で母国に戻るため、国内選手の年俸は税引き前で500万人民元を上限とする中国スーパーリーグの年俸制限ポリシーを受け入れるしかない。つまり、ウー・レイの税引き後の年俸は、スペイン代表時代の半分に過ぎない。
エスパニョール時代、呉磊は126試合に出場し、16ゴール、6アシストを記録した。中国スーパーリーグの代表チームの成績が芳しくない今、呉磊は親しみを込めて「村中の希望」と呼ばれ、5大リーグでプレーする唯一の中国人選手となった。ゴーストラン、ワンタッチゴール、ヘディングゴール、フェアリーボール、バルセロナのドローなど、その素晴らしいプレーは海外でも彼の代表作となっている。
業界関係者は、「呉磊は世論のプレッシャーの中、あえて高額年俸を諦め、母国への復帰を選んだ。呉磊のスペイン代表での3年半の経験は、彼に大きな利益をもたらし、サッカー代表チームに新たな希望と可能性をもたらすと信じている!"