手軽な操作性、敷居の低さ、そして社会性の高さから、フリスビーというスポーツは、縁の下の力持ちから徐々に表舞台に躍り出た。大手バラエティ番組が後押しし、フリスビーは小さな輪から世間の注目を集め、新世代のネットフリックスポーツとなった。
若者を魅了するスポーツには、社会的機能だけでなく、ユニークな個性や楽しさがあることが多い。フリスビーは高価な道具を必要とせず、会場の融通が利き、肉体的な衝突も穏やかなため、現代の都市で人気のスポーツとなっている。
小本集が発表した「2022年生活トレンドトップ10」によると、フリスビー関連コンテンツの掲載は前年比6倍にまで増加しており、その人気ぶりがうかがえる。しかし、フリスビー会場とサッカー会場の競争は、かなりの論争も巻き起こしている。
サッカー・コメンテーターの黄建祥氏は、不十分なインフラ、サッカー場の不足、青少年の参加率の低さなど、中国のサッカーが直面している問題を指摘する記事を書いた。彼は、中国の14億人の人口のうち、一年中サッカーをしている子供はほとんどおらず、サッカーのピッチは徐々にフリスビースポーツに占領されつつあると論じた。
北京と湖南省常徳市で、フリスビーとサッカーのファンが衝突した。これはスクエアダンスとバスケットボールの "縄張り争い "に似ている。
国安クラブがフリスビー活動を開始したことで、一部のネットユーザーは「国安の動きはまともではない」とし、「伝統的なサッカークラブが新興スポーツの体現を受け入れるのはいかがなものか」と指摘した。しかし、より賢明な声は、公共の福祉や商業スポーツ会場にかかわらず、 "先着順 "の原則に従うべきであると信じて、サッカーのフィールドをつかむために他のスポーツはありません。
元国際ゴールキーパーの王大礼は、インターネット上でファンの論争に反論し、フリスビー愛好家たちがお金を払って会場を予約したのだから、彼らが来てプレーするのは当然であり、フリスビーがサッカー場を占拠することなどあり得ないと述べた。
また、あるスポーツ関係者によれば、こうした無料のスポーツ施設は、もともとサッカー関係者だけでなく、一般市民のためのものだという。サッカー場が適用されるとはいえ、サッカーしかできないわけではない。
世界No.1のスポーツであるサッカーは、万人向けのスポーツではないし、万人が好むスポーツでもない。さまざまな年齢層やフィットネス・グループが楽しめるスポーツは他にもたくさんある。