長かったシーズンも終わりに近づき、各チームは一息つき、各クラブは新シーズンに向けて準備を始めている。最近、武漢から注目すべきニュースがあった。クラブはチームの攻撃力を高めるため、元ハーバーのFW胡錦煌の獲得に積極的に動いているのだ。
1997年生まれの湖北省鄂州出身の胡錦煌は、少年時代から崇明源堡サッカー基地で腕を磨き、上海港フットボールクラブの一員として仲間とともに成長してきた。このストライカーはかつて「呉磊の後継者」と称されたが、技術的なスタイルは「兄」の呉磊とは異なる。センターフォワードとしてもウイングとしてもプレーできる胡錦煌は、U22オリンピック代表チームの主力として活躍し、2017年には上海全中国大会チームとともに天津全中国大会男子U20部門で優勝しただけでなく、河南建業を代表してリーグ戦で5得点を挙げ、同シーズンの中国スーパーリーグ(CSL)の最優秀新人賞を受賞するなど、キャリアのピークを迎えた。
胡錦濤はその後数シーズンのほとんどをレンタル移籍で過ごし、2020年に武漢に移籍した。昨シーズンの後半、胡は徐々に出場機会を得て、AFCカップの決勝、ハーバー対泰山戦にも出場した。出場機会が増え、「原点回帰」を望む胡錦濤は、港チームとの契約が満了しても更新する可能性は低い。かつて「湖北の子供たちは皆、武漢でプレーすることを夢見ている」と誓った若者は、今、新たな目標に向かって進んでいる。