成都の鳳凰山運動公園にあるプロサッカー場では、昨日、2021年全国サッカー協会杯の決勝戦が行われ、熾烈な戦いが繰り広げられた。山東泰山はジャダソンの見事な長距離シュートにより上海港を1対0で僅差で下し、AFCカップの7つ目のトロフィーを手にした。
山東泰山と上海港は、間違いなく現在の中国サッカー界の2大巨頭である。 先日閉幕した中国スーパーリーグでは、泰山が勝ち点51という素晴らしい成績で予定より3ラウンド早く優勝を決め、港は勝ち点45で2位に続いた。F.A.C.A.カップの決勝は、両者の並外れた強さを再び証明した。
山東泰山はF.A.C.カップで12回決勝に進み、6回タイトルを獲得している。山東泰山がタイトル防衛に成功すれば、中国サッカー史上初のダブル優勝3回を達成するチームとなる。上海港はこれまでF.A.C.A.カップで優勝したことがなく、今大会はチームにとって歴史的な躍進となる。
試合は前半、一進一退の攻防が続く。前半16分、オスカルの正確なクロスに、ユ・ハイがすかさずシュートを放ち、試合の均衡を破りかけたが、GKワン・ダレイの好守に阻まれた。試合後半、泰山は徐々に試合のリズムをコントロールし、0:0のスコアが長く続いたが、チームは落胆することなく、金敬島と斉天宇を交代させ、戦術を調整した。
82分、金京島がゴール前でフリーキックを獲得し、孫俊浩がクロスバーに当てて弾き出したが、上海港のGK顔俊凌のクリアミスがジャダソンにシュートチャンスを与え、強烈なシュートを決めて泰山に勝利の扉を開いた。結局、山東泰山が1対0のスコアでAFCカップを制した。
2021年シーズンは間違いなく山東泰山にとって忘れられないシーズンとなった。中国スーパーリーグの多くのチームが財政難に直面している今、泰山は着実な投資によってトップに返り咲き、根強い泰山チームにとって新たな旅が始まったばかりだ。