12月19日未明、カタールのドーハにあるルーセル・スタジアムで、予想通りのスター対決が行われた。リーガ・エスパニョーラの強豪レアル・マドリード対メキシコ・スーパーリーグ最下位のパチューカである。
試合はチェスのような展開となり、前半に急変。 2億ユーロを手にしたヴィニシウスがムバッペに巧みなアシストを決めて沈黙を破り、レアル・マドリーが1-0とリードしてハーフタイムを迎えた。後半もムバッペがロドリゴをアシストして2-0とリードを広げると、バスケスの鋭いPKへの意識から再びヴィニシウスがゴールを決め、3-0とした。
結局、レアル・マドリードは3-0でパチューカを完封し、インターコンチネンタルカップを制しただけでなく、今シーズン2度目の栄冠を手にした。
この頂上決戦でカルロ・アンチェロッティ監督は、前線にムバッペ、中盤にベリンガム、両サイドにヴィニシウスとロドリゴを配した4231の布陣を敷いた。後方にはバルベルデとカマルビンガが座り、バスケス、ジョアン・アルメニ、リュディガー、F・ガルシアが頑丈なバックラインを形成、ゴールにはクルトワが入った。先発メンバーの総額はなんと10億7000万ユーロ、パチューカの先発メンバーは2770万ユーロに過ぎず、スーパーリーグのベテランであるリュンドンの価値はさらに高い。
ポゼッションはレアル・マドリードが65パーセントを占めたが、ゴールへのシュート数は両者同数の12本。レアル・マドリードの勝利は、3億ユーロのスーパースターたちの個人技によるところが大きい。ヴィニシウスのピンポイントアシスト、ムバッペのイージーゴール、ロドリゴのボックスラインでの連続ディンク、バスケスのPKグラブなど、レアル・マドリードの選手たちの個の強さが際立った。
統計によると、ポゼッションではレアル・マドリードが優勢だったにもかかわらず、ゴールへのシュート数は互角で、レアル・マドリードの方がシュート確率が高かった。パチューカはメキシコ・スーパーリーグでは最下位にランクされているものの、この試合では両サイドから攻撃する意欲を見せた。レアル・マドリードの勝利が、その強さの何よりの証明であることは間違いない。