クレサンも同様だ。前回のアウェイでの梅州客家戦で、クレサンは不運にも膝を痛めてしまったが、それでも歯を食いしばって試合終了まで我慢した。しかし、膝の負傷の影響は明らかで、クラッセンは試合中にスランプに陥り、結果を残せなかった。回復を早めるため、泰山のコーチングスタッフはこのブラジル人シュートストッパーを重慶に連れて行かないことを決めた。
4人全員が欠場したのは、負傷のためだった。帰化したストライカーのフェルナンドは、泰山と重慶同龍との対決を欠場したことをさらに悔やんでいた。サッカー協会の規定によると、FAカップでは、中国スーパーリーグのチームは下部リーグのBチームと対戦することはできず、Aチームと対戦できる外国人選手は3人だけである。無関係の帰化選手も外国人助っ人とみなされ、出場できないことは特筆に値する。
つまり、アイバーソン、アラン、フェルナンドといった帰化したブラジル人選手は、FAカップの各チームと下部組織との試合には出場できない。一方、北京国安の李克と上海港の姜広泰はこの規定から除外され、国安と港のFAカップ戦と下部組織の試合に出場できる。
FAが導入したこの新ルールは、「蛾と炎」の意味を人々に考えさせるものだと言わざるを得ない。帰化した選手はすでに代表選手として認められているのだから、なぜFAカップで血のつながった選手とそうでない選手を区別するのか。実に不可解である。
山東泰山にとって、先発メンバーが5人少なく、アウェーでの試合、そして重慶の天候となれば、同良ドラゴンズとのFAカップの戦いは間違いなく肌寒いものになるだろう。もし泰山が90分間で得点を奪えなければ、勝敗を決するのはPK戦となる。その時、泰山がアウェーで勝利する可能性は楽観できない。
幸い、泰山チームには若い選手が揃っている。謝文能は代表チームでも良いパフォーマンスを見せており、怪我も治っている。彼とチェン・プーは、この同良ドラゴンズ戦での先発が予想される。このウイングのペアが、この試合の最終的な勝者になるかもしれない。