昨年の優勝チームであるイタリアは、13日(水)早朝に行われたグループCの重要な試合で、スターMFの見事なパフォーマンスにより、ヨーロッパリーグ出場権獲得を狙うウクライナを2-1で下した。この勝利はスパレッティ新監督にとっても就任後初勝利であり、23歳のMFファディスは一夜にしてセンセーションを巻き起こし、イタリア・チーム再建の立役者となった。
前回のヨーロッパリーグ予選では、イタリアはアウェーで北マケドニアと1-1で引き分け、予選突破が危ぶまれた。負傷者が続出したこともあり、スパレッティ監督はファディスを先発に起用するなど、この試合に向けて多くの変更を余儀なくされた。今夏、サッスオーロからインテルにレンタル移籍したこの若手は、わずか29分間で2ゴールを決めた。
前半終了間際にウクライナのジェルモランゴが同点弾を決め、スコアは1-2となったものの、後半は両チームとも調子が上がらず、イタリアがそのまま勝利を収めた。これでイタリアは4試合を終えて2勝1分け1敗となり、勝ち点7でウクライナ、北マケドニアと並んだ。試合消化が1試合少ないイタリアは、上位2位争いで優位に立っている。
優勝のヒーロー、ファディスは人気急上昇中だが、実はこのスター選手、昨シーズンはすでにサッスオーロでリーグ戦36試合に出場して7ゴールを挙げるなど絶好調だった。今年6月に行われたUEFAヨーロッパリーグのプレーオフでは、イタリアがオランダを倒すのに決定的なゴールを決めた。インテル・ミラノはこの夏、退団したボッソビッチの穴を埋めるために、ファディスとレンタル・アンド・バイ契約を結んだ。