サウジアラビアのサッカー王国は、巨額のスター選手獲得に続き、今度はさらに野心的な世界的監督の獲得に乗り出し、前代未聞の移籍旋風が吹き荒れている。イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』によると、サウジアラビアの巨人ヒラルFCは、ユベントスのアリーキ監督に年俸3000万ユーロ(約2億5000万香港ドル)を投じて誠実に招聘したとのことで、この重量級の契約は近いうちにまとまると見られている。
すでにチェルシーのDFゴリバニとウルブズのMFルビン・ネヴェスの獲得に成功しているヒラル・クラブは、今、チームを新たな旅へと導くトップ・コーチの招聘を画策している。彼らは、ACミランとユベントスでセリエAのトロフィーを6度、ユーベでチャンピオンズ・リーグの決勝に2度進出するなど、数々の賞を獲得してきた55歳のイタリア人監督アリッキに注目している。
しかし、2年前にユーベに復帰したアリッキは良い結果を残せず、今シーズンは八百長疑惑で勝ち点10を減点され、チームは来シーズンのチャンピオンズリーグ出場を逃している。この苦境を前に、チームの経営陣は監督の交代を模索しているのかもしれない。ヒラル監督は、年俸700万ユーロ(6000万香港ドル)、さらに200万ユーロ(1700万香港ドル)のボーナスを得ている同監督にオリーブの手を差し伸べ、現在の年俸をはるかに上回る3000万ユーロの3年固定契約を提示した。