終了したばかりのUEFAヨーロッパリーグ準々決勝で、イタリアはスペインに1-2で敗れ、惜しくも3位決定戦を逃した。守備の名手として知られる同国だが、最終戦では103歳のディフェンスに頼らざるを得ず、36歳のキャプテン、ボンラスはそのパフォーマンスの低さからネットユーザーから「敗戦の罪人」と呼ばれた。世論はヴィンチェンツォ監督にチームの若返りを大胆に改革するよう求めているが、そうでなければイタリア代表が大会で確固たる足場を築くことは難しいだろう。
ヴァンセンヌは前節、32歳のラファエル・ドゥライ、35歳のフランスコ・アシャビ、36歳のボンラスの3センターバックを擁する352のフォーメーションを採用した。試合開始わずか3分、バングルスは相手のプレスミスから失点し、チームの老朽化を露呈した。実際、ボンラスは怪我と不調でセリエA昨シーズンは16試合の出場にとどまり、来夏にはセミリタイアを表明している。しかし、ヴィンチェンツォはそれでも彼の先発起用にこだわり、結果的にひどい代償を払うことになった。
実のところ、セリエAには24歳のユベントスのガッディ、27歳のローマのセンターバック、キアンルーカ・ヴィンセンヌ、28歳のラツィオのセンターバック、アリシオ・ロマローニなど、優秀なセンターバックが少なくない。しかし、これらの選手はヴィンチェンツォによって再利用されていない。インテルの新星バストーニが負傷し、「103歳のディフェンス」に頼って相手をかわすことを余儀なくされたことも相まって、ヴィンチェンツォの人選判断は広く疑問視された。