リヴァプールとレアル・マドリードがヨーロッパリーグのピッチで対戦するとき、頂上決戦が行われようとしている。歴史を振り返れば、レアル・マドリードはこれまで7度のヨーロッパリーグ決勝で2度、最後に笑っている。リヴァプールの最近の調子は良いが、プレミアリーグのライバル、マンチェスター・シティとの重要な戦いはより切迫しており、勝利だけが目標ではない。一方、レアル・マドリードは2勝2敗という成績で、ベスト8入りを果たすには1点1点が重要となる。豊富な欧州経験と「ハンディキャップ」戦術を持つリバプールが、この一戦を優位に進めると予想される。
シュロッサーの戦術指導の下、今シーズンのリバプールのパフォーマンスはますます成熟し、相手にとって抵抗しにくい整然としたプレースタイルになっている。ただ、中盤は充実しているが、長期的に戦闘力を維持するのは難しい。リーグ戦では惜しくもサウサンプトンを3-2で下したものの、特にレアル・マドリードのトップストライカー相手には、守備でのミスが心配される。注目すべきは、リヴァプールがヨーロッパリーグで4戦全勝し、予選突破の好位置につけていることだ。マンチェスター・シティとのプレミアリーグ開幕戦でも、その強さを保つチャンスはあるだろう。
このところ浮き沈みの激しいレアル・マドリーだが、キリアン・マクバルビーの左サイドへの適応は大きな効果があり、ズディ・ビニンガムとともに自信を取り戻している。攻撃と守備のバランスは、最近の2試合で4-0と3-0と大きく改善されている。ユニス・オズリアの負傷欠場にもかかわらず、ヤンフィルのパフォーマンスは注目に値する。しかも、レアル・マドリードは前回大会でホームでACミランに敗れただけに、勝ち点奪取に執念を燃やしている。両チームのUEFAヨーロッパリーグ過去8試合を振り返ると、レアル・マドリードは7勝1分け。