先日終了したリーガ・エスパニョーラのグランドフィナーレ、マドリード・クラシコは予定通り開催され、スポルティング・マドリードが街のライバル、レアル・マドリードを迎え撃った。このクラブは常にディフェンスに定評があり、この試合も例外ではない。レアル・マドリードは開幕から8連勝を飾ったが、矢面に立っていたベンシュマルを怪我で欠き、攻撃力が弱まったのは間違いない。近年、両者の対戦が少ないだけに、2.5ゴールのハンディキャップが有利と思われる。(現在632と611は月曜午前3時に生中継)
レアル・マドリードは今シーズン、UEFAとUEFAスーパーカップを含む試合で8連勝と好調なスタートを切っている。リーガ・エスパニョーラだけを見ても、5連勝で全勝している唯一のチームであり、リーグ戦で5連勝でシーズンをスタートしたのは2009-2010年シーズンまで遡るから、アントニオ・アンチャロッティ監督率いる銀河系艦隊の今シーズンの強さは明らかだ。
レアル・マドリーの3人のストライカー、ビンシュマル、ロドリゴ・ゴメス、ビンジオス・ズーリアは交代でインパクトを与えようとしているが、残念ながらエーススコアラーのビンシュマルは先のUEFAヨーロッパリーグの試合で負傷し、1週間離脱している。
レアル・マドリーの直近7試合を振り返ってみると、3勝3分け1敗とやや優勢ではあるものの、失点は6にとどまっている。
リーグ戦ここ3試合は2勝1分けと好調だが、前節はエールディビジでレバークーゼンに0-2で敗れ、セモニ監督の保守的なスタイルもあり、新たな敗戦を受けて守備を引き締めるに違いない。
買い取り条項の発動を避けるため、クラブはバルセロナにレンタル移籍しているストライカー、キシャビンを1試合30分しか出場させない。バルセロナが値下げでの売却に前向きというニュースにもかかわらず、キシャビンはこの試合に先発出場しない見込みで、攻撃陣への影響は無視できない。
このクラブは攻撃よりも守備に重きを置いてきた歴史があり、クラシコでは特に保守的で、クラシコ・マドリードの過去7試合はすべて2失点以下だった。