昨シーズンのプレミアリーグ3チームがノックアウトラウンドに進出し、チャンピオンズリーグ決勝ではプレミアリーグの巨人マンチェスター・シティとチェルシーの強豪対決が繰り広げられたが、今シーズンはプレミアリーグ4チームがノックアウトラウンドに進出し、プレミアリーグ3チームがグループ1位となった。一方、リーガ・エスパニョーラからは3チームが、セリエAとポルトガル・スーパーリーグからは各2チームが、リーグ1とブンデスリーガ、オランダ・スーパーリーグからは各1チームが勝ち進んだ。同リーグのチームがノックアウトラウンドで顔を合わせることはないため、プレミアリーグのチームがベスト8に進出できる状況は比較的有利であり、今年もプレミアリーグのチームがチャンピオンズリーグで輝く年となりそうだ。
グループ3位になったチームは、そのままUEFAカップに出場できるわけではなく、UEFAカップのグループ2位のチームとプレーオフを戦い、その勝者がUEFAカップのベスト16に進むことになる。バルセロナ、ボルシア・ドルトムント、ライプツィヒ、ポルト、セビージャ、アタランタ、ゼニト、セルジュ・ティラスポールなど、UEFAチャンピオンズリーグのグループリーグで3位になったチームにとっては、これは間違いなくチャレンジとなるだろう。バルセロナやドルトムントのような強豪チームでさえ、UEFAカップの選考ラウンドにすら残れないかもしれない。また、UEFAカップのグループ2には、ナポリ、レアル・ソシエダ、レアル・ベティスといったセリエAのトップ3、リーガ・エスパニョーラのトップ5の強豪がひしめく。わずかなミスが敗退につながる可能性もある。
ACミラン、ブルージュ、ベシクタス、シャフタール・ドネツク・ミネルス、ヴォルフスブルクなどの有名チームが、今シーズンのヨーロッパ大会に別れを告げることを惜しんでいる。なかでも、ミラン、ヴォルフスブルク、ベルンの若手などは、3位との勝ち点差がわずか1ということもあり、各グループの戦いの激しさを反映してか、特に残念な結果となっている。しかし、これがチャンピオンズリーグの魅力であり、激しい試合ほど魅力的なのだ。