マンチェスター・シティがスターリングの去就に生ぬるい態度を示しているにもかかわらず、リーガ・エスパニョーラの巨人バルセロナはこのイングランド人スターに狙いを定め、できるだけ早く自分たちの傘下に収めようとしているというのだ。
スターリングは今、いくつかのチームの餌食になっているが、そのすべての原因はマンチェスター・シティでのあまり印象的でないパフォーマンスにある。ユーロ2020では輝きを放ち、イングランドの優勝に大きく貢献した26歳だが、シティに復帰してからはプレミアリーグで先発したのは3試合のみ。
スターリングがエティハドでの契約を残り1年半しか残していないことを考えると、バルセロナは比較的リーズナブルな価格でイングランドのスターを買い取るか、交換する余裕があると考えていることが、今月初めに明らかになったばかりだった。
バルセロナのラポルタ会長は、60人以上の記者の前で、カタルーニャがマンチェスター・シティとの交渉を積極的に進めていると明言したと噂されている。
しかし、彼らは失望せざるを得ないかもしれない。マンチェスター・イブニング・ニュース』紙によると、マンチェスター・シティの上層部は、スターリングが今年中にチームを離れることはないと断固として主張している。
シティがスターリングをフル活用できなかったにもかかわらず、イングランドメディアはグアルディオラがこのイングランド代表ウインガーをチームに残したいと考えており、ポジション争いの中で彼が活性化することを期待している。
シティの歴史には、ベンチの端から這い上がってきた選手が数多く存在する。昨夏、このポルトガル人スターはシティを去るだろうともっぱらの噂だったが、今やチームに欠かせない大黒柱となっている。
クラブはスターリングの将来に自信を持っており、彼の状況も同じようなパターンをたどる可能性があると考えている。
しかし、もうひとつ無視できないのは、バルセロナは状況が変わったとしても、スターリングの移籍金を支払うのは難しいということだ。
バルセロナの財政問題は、この夏の間、そして魂の伴侶であるリオネル・メッシをついに失った新シーズンでも、世界のサッカーメディアの注目の的だった。
バルセロナは支出を削減し、クラブの財政を維持しようとさまざまな策を講じているが、それでもスターリングの移籍金を十分に用意できる状況にはない。メトロ』は、スターリングの現在の移籍金は約4500万ポンドで、バルセロナにとっては高すぎる数字だと報じている。
興味深いことに、スターリングは将来的な移籍を否定はしていないものの、シティでの出場がイングランド代表に影響を与えることはないとして、シティに長くとどまることに同意している。スリーライオンズのボス、サウスゲートは、ユーロでの活躍にもかかわらず、スターリングのイングランド代表でのポジションは代えがたいものではないと主張し、「警告」を発した。