2020-21シーズン、バルセロナの欧州遠征は1/8ファイナルで突然終わりを告げ、リーガ・エスパニョーラも3位に終わり、「ドリームII王朝」の衰退に逆戻りするかのような残念な結末を迎えた。
スアレスがフリーになったことで、バルセロナは強力なセンターフォワードを失い、デンベレ、コウチーニョ、グリーズマンといった高額アタッカーたちはメッシの右腕になることができない。ゴールを決めるのはやはりメッシ次第であり、メッシが欠場すれば、バルセロナが重要な試合に勝つのは極めて難しくなる。
バルトメウ監督の指揮の下、バルセロナはストライカーに多額の投資を行ったが、その効果は大きくない。2014-15シーズンはネイマールとスアレスの加入で "3冠 "を達成したが、ネイマールが退団したことで、バルセロナはさらなる投資の補強に踏み切ったが、競争力レベルでは後退どころか進歩もなく、経済も深刻な債務危機に陥っている。
バルトメウが残した混乱から、ラポルタが再びバルセロナの指揮を執ることになったが、チームは今、大規模な補強をすることができない。
しかし、それでもバルセロナの金字塔は揺るがず、移籍市場でのフリーエージェントには事欠かない。
バルセロナの "ドリーム・スリー・ダイナスティ "時代には、メッシを前線の中核とするチームに加え、ハーベイ、ホワイト、プロフェッサー・ブーなど、攻守両面のMFがいた。
ハーベイとシャオバイの退団、そしてブー教授の高齢化により、バルセロナの中盤は常にチームの弱点となっている。エンリケは在任中、"MSNトライデント "の強力な攻撃力でこの問題をカバーしていたが、ひとたび中盤がコントロールを失えば、ストライカーは孤立する。
クーマンはそのことをはっきりと自覚しており、オランダ代表監督時代の中盤コンビをバルセロナに呼び寄せる準備を整えている。フランキー・デ・ヨングはすでに加入し、リヴァプールからワイナルドゥムを連れてくる計画も進行中だ。
ワイナルドゥム自身、バルセロナからの招集に興味を示しており、リバプールからのオファーを知って契約延長のチャンスを断った。
バルセロナの今年の夏の移籍市場での主な目標は、フリーエージェントと契約し、選手に減俸してでも加入してもらうことだ。バルセロナが移籍金を用意できても、ネイマールは減俸してでも復帰すると言っているし、メッシも契約を更新すれば減俸する。その結果、アグエロもデパイも減俸を受け入れてバルセロナに移籍した。しかし、ワイナルドゥムとなると、状況は異なるかもしれない。
最近では、ワイナルドゥムがバイエルンに移籍を打診されたとメディアは報じているが、バイエルンの反応は、選手の要求する年俸に応えられないとして、前向きなものではなかった。これは、ワイナルドゥムがバルセロナの代表チームで監督とともに困難に立ち向かうことを望んでいないことを示している。
イタリアメディアの最新報道によると、パリ・サンジェルマンはワイナルドゥムの獲得レースに乗り出す構えで、年俸の倍額を提示しているという。マウリシオ・ポチェッティーノ監督は自ら同選手に電話をかけ、オランダ代表MFはパリのオファーを受け入れる意向だという。バルセロナがオファー(=選手の年俸)を上げなければ、ワイナルドゥムはパリに移籍する可能性があり、最終的な決断は数時間以内に明らかになるだろう。
バルセロナの現状を考えれば、より高額な年俸を提示する可能性は低く、バルセロナでオランダ代表の中盤ダブルコンビを作ろうというクーマンの計画は失敗に終わるかもしれない。