リーガ・エスパニョーラ第37節、ヘタフェはホームでレバンテを2-1で辛くも下し、予定より1ラウンド早く今シーズンの降格圏が決定した。
若干19歳の日本の新星、久保建英は、交代出場後すぐに注目の的となり、ヘタフェの勝利を決定付ける素晴らしいロングレンジシュートを決めた。
試合開始からわずか13分、ヘタフェが均衡を破る。ククレリアが左サイドから正確なクロスを送ると、これを受けたアレニャがピッチ中央から左足で強烈なシュートを放った。
しかし、そのわずか30分後、レバンテが同点に追いつく。デ・フルートがボックス右から巧みなクロスを上げると、メレロがボックス中央から右足で低いシュートを放ち、チャンスをつかんだ。
早期の降格というプレッシャーに直面したヘタフェのボダラス監督は、75分に久保建英との交代を決断した。出場から9分後、中盤の突破からディフェンスを突破し、ペナルティエリアの手前から左足でシュートを放ち、ゴールネットのニアに突き刺した。
ゴール後、久保は興奮のあまり、まず膝をついてお祝いをし、サイドラインにあったラジオのマイクを蹴飛ばして感情を爆発させた。チームメイトと抱き合った後、ジャージを脱ぎ、メッシがベルナベウでレアル・マドリードをやっつけたときの定番の「ジャージ日焼け」の瞬間まで真似た。幼い頃から「和製メッシ」と呼ばれてきた久保建英だが、このゴールは間違いなくメッシのレベルの高さを示している。
久保建英にとっては浮き沈みの激しいシーズンだった。シーズン前半は、レアル・マドリーからビジャレアルにレンタルされたが、エメリ監督に起用されることはなかった。シーズン後半にはヘタフェにレンタルされたが、それでも交代要員としてしか使われなかった。今夜のゴールは久保にとって今シーズンのリーグ戦での初ゴールだったのだから、ゴール後に久保が興奮し、少し動揺したのも無理はない。