北京時間4月19日、レアル・マドリード、バルセロナ、アトレティコ・マドリード、ACミラン、インテル・ミラノ、ユベントス、マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、リバプール、アーセナル、チェルシー、トッテナム・ホットスパーを含む12のトップクラブが参加する欧州スーパーリーグが正式に発表された。しかし、そのわずか48時間後、プレミアリーグのチームが一斉に撤退を発表し、セリエAの3チームもそれに続いた。現在、リーガ・エスパニョーラの強豪、レアル・マドリードとバルセロナの2チームだけが地歩を固めている。なぜリーガ・エスパニョーラの2強がUEFAに挑戦したのか、多くの人は戸惑っている。その背景には、実はリーガ・エスパニョーラならではの歴史がある。
リーガ・エスパニョーラにレアル・マドリードとバルセロナの2大巨頭しかいないのは、第3のチームを支える資金が不足しているからだ。しかし、これがすべてではない。サッカーの背後には、スペイン国内の政治闘争が隠れているからだ。スペインといえば、カタルーニャ。カタルーニャは独立を切望しているが、スペイン政府は独立への願望を抑えている。カタルーニャの人々は独立できないが、スペインの支配に服従したくないので、サッカーに望みを託す。そのカタルーニャを代表するチームがバルセロナだ。バルセロナは単なるサッカークラブに見えるが、実はカタルーニャ人の声を代弁している。モウリーニョやレアル・マドリードの選手たちが「カタルーニャ人は自分たちとは違う」と言う理由もここにある。
バルセロナとレアル・マドリーのライバル関係は、本質的にスペイン国内のライバル関係を反映したものだと見ることができる。このような背景から、リーガ・エスパニョーラは当然ながら第3の巨人の台頭を見ることはないだろう。スペインサッカー協会もそれをよく理解しているため、2大巨頭のライバル関係を維持するために、外国資本がリーガ・エスパニョーラの他チームを支配することを阻止している。その結果、他のオーナーはリーガ・エスパニョーラの他のチームには投資せず、セリエAやプレミアリーグ、その他のリーグのチームに投資することになる。このような状況で、バルセロナとレアル・マドリードはリーガ・エスパニョーラのすべての資源をほぼ独占し、スペインサッカー協会を支配することさえできる。例えば、イングランド・プレミアリーグの他の14チームは、これら6大巨頭と戦っている。しかし、リーガ・エスパニョーラではそうはならない。他のチームはレアル・マドリードとバルセロナを相手に戦えないことを知っているし、たとえ彼らがUEFAプレミアリーグに参加したとしても、リーガ・エスパニョーラの他のチームは問題にしないだろう。結局のところ、リーガ・エスパニョーラでは覇権を握れる見込みはないのだから、目立たないようにしたほうがいいということなのだろう。 もちろん、UEFAは正式な組織ではないので、代替わりする可能性があることも理解しておく必要がある。