2024年シーズンのカントンの輝かしい成績の裏には、サルバドールのプランニングなしにはありえなかった。同監督はチームを14勝10分け6敗、51得点35失点という成績に導き、勝ち点52というハイスコアで3位を獲得した。一時は上位進出を期待されながら果たせなかったが、入れ替え戦による昇格の望みはまだ残されている。
年の瀬も押し迫った頃、45歳のサルバドールは、広州で569日間の監督生活を送った後、南西部の強豪、重慶同良ドラゴンズに移籍し、監督チームとともに華麗な転身を遂げ、新たなサッカーの旅を始めた。
近年、下部リーグから這い上がってきた重慶同良ドラゴンズは、2024年シーズンにスーパーリーグを抜くという夢を叶えることができず、13勝11分け6敗の勝ち点50でセ・リーグ5位に終わったが、その陣容はセ・リーグ新シーズンでも侮れない。
サルバドール新監督の就任により、重慶同良ドラゴンズは2025年シーズンのスーパーリーグへの道をまた一歩前進させたことになる。ユース選手の育成という点で、広州と共通点があることは特筆に値する。最新のU21代表選手リストでは、重慶同聯ドラゴンズは5人の選手を起用し、中でも翔禹王は15ゴールを挙げ、地元のゴールデンブーツに輝いた。
エルサルバドルは若い才能の発掘と育成に長けており、これらの若い選手たちが2025年の中国リーグで輝きを放つことができれば、質の高い海外からの援助も加わり、重慶同聯ドラゴンズはスーパーリーグの注目の的となることが期待される。その時までに、重慶サッカーの栄光が中国スーパーリーグの舞台に戻ってくることを期待したい。