中国スーパーリーグ、山東泰山対河南の一戦は、両者が激しい攻防を繰り広げた。試合はサスペンスと紆余曲折に満ち、最終的に山東泰山は10人で戦った河南と2-2で引き分けた。
試合序盤は、両者ともに攻撃への強い意欲を見せた。しかし試合の転機は26分、河南のコビッチが肘打ちの反則でレッドカード退場となり、河南は10人での試合となった。数的不利にもかかわらず、河南はあきらめず、粘り強い闘志を見せた。
後半はフィールドの状況が急変して始まった。63分、山東のリウ・ヤンが最初に突破し、チームに先制点をもたらした。しかし、河南はめげずに突破のチャンスをうかがい続ける。80分、交代で入ったばかりの黄志昌がペナルティーエリア左外でボールを奪うと、反転してナサリオにパス、ナサリオはゴール前でノーマークのままヘディングシュートを決め、河南が同点に追いついた。
このまま引き分けに終わるかと思われた87分、黄志昌が再び躍動する。ナサリオとの見事な競り合いを終え、ペナルティーエリア内でボールを決め、河南が2-1とリードを広げた。しかし、山東は追撃をあきらめない。90分、リウ・ヤンが左サイドでボールを奪い、デルガドと壁を作り、逆三角形のパスの下、カザイシュビリがボールをゴールに押し込み、山東泰山が同点に追いついた。
ロスタイムにも河南にチャンスが訪れる。黄志昌がペナルティエリア内からヘディングシュートを決めたが、残念ながらオフサイドでゴールは認められなかった。結局、両者は2-2のスコアで握手を交わした。