レアル・マドリードのMFセバージョスは現在、キャリアの大きな岐路に立たされている。
レアル・マドリード
UEFAの登録規定が大きく影響している。ナチョ、ケパ、ジョゼルといったスペイン出身の選手が去った今、セバージョスの決断はとりわけ重要になっている。
UEFAの規定によると、欧州の大会に出場するクラブは、各シーズンの登録リストに自国のユースプログラムから少なくとも8人の選手を含めなければならない。この規則の目的は、クラブが自国のユース育成システムの構築を重視することを奨励することにある。
レアル・マドリードは「クラブユース出身の4選手」という基準に関して、ある程度の柔軟性を持っている。UEFAの解釈によると、15歳から21歳までの間に所属クラブで3シーズンプレーした選手は、この基準を満たすとみなされる。従って、カルバハル、セバージョス、フラン・ガルシアに加え、ヴィニシウス、ロドリゴ、バルベルデ、カマルヴィンガといった選手も条件を満たすとみなされる。
しかし、レアル・マドリードは「8人は自国のユース出身者でなければならない」というルールに関しては、窮地に立たされている。もし、セバージョスがクラブを去り、バジェホの退団もほぼ確実となれば、レアル・マドリードはこの条件を満たすために、カスティーリャのユースキャンプから適当な後釜を見つける必要があるかもしれない。
もちろん、レアル・マドリーにはもうひとつの選択肢がある。規定を満たさなかった場合、クラブはトップチームの登録数を減らされることになる。現在、レアル・マドリードのトップチームには21人の選手がおり、登録枠が1人減ったとしても、まだ新人を受け入れるだけのスペースはある。
アス』紙の分析によると、レアル・マドリードのトップチームの傾向は、明らかに「脱スペイン化」を示しているという。最終的にセバージョスが退団することになれば、トップチームのスペイン人選手の数はさらに減り、カルバハル、バスケス、フラン・ガルシアだけになる。これは間違いなく、クラブの地域化戦略に新たな課題をもたらすだろう。