欧州の巨人バイエルンとマンチェスター・ユナイテッドが、水曜夜のチャンピオンズリーグ・グループA開幕戦でアリアンツ・アレーナで対戦する。チャンピオンズリーグで通算9個のトロフィーを手にしている両チームが最後に公式戦で対戦したのは、9年前の準々決勝セカンドレグでバイエルンが3-1で勝利した時。
バイエルンは新シーズンの開幕3連勝を飾り、100%のスタートを切ったが、金曜日にはレバークーゼンと2-2の引き分けに終わった。前半終了間際にアレックス・グリマルドのゴールで同点に追いつき、86分にはレオン・グレツカが勝ち越しに成功したかと思われたが、レヴァークーゼンはアディショナルタイム4分、VARによる検証の末、エセキエル・パラシオスがPKを決めて劇的な勝ち点1を手にした。
水曜日のグループA開幕戦、マンチェスター・ユナイテッド戦は、ドイツ人指揮官が過去4度、ホームで勝利したことのないチームである。
しかし、バイエルン自身はホームで赤い悪魔に負けたことはなく、3勝2分け。トゥヘル監督も16年連続のチャンピオンズリーグ・ノックアウトステージ進出を確信しており、グループAではマンチェスター・ユナイテッド、ガラタサライ、......といった強豪を抑えての首位通過が有力視されている。
チャンピオンズ・リーグのグループステージで、34試合無敗という大会史上最長の記録を保持しているドイツの強豪は、そのプロフェッショナリズムを長年にわたって証明してきた。
マンチェスター・ユナイテッドのボス、エリック・テン・ハガーは、先週末のオールド・トラッフォードでのポジティブな結果や選手たちのパフォーマンスでムードを盛り上げようとしたが、ホームで3-1の大敗を喫し、ピッチからブーイングを浴びた。
ダニー・ウェルベックが古巣との対戦で前半に先制点を挙げ、パスカル・グロスとペドロも後半に得点に絡む活躍を見せた。リーグ首位で宿敵のマンチェスター・シティと勝ち点9差の13位に沈むユナイテッドは、危機的状況にはないと主張し、運命を変えるべく「プランに忠実であること」をチームに促した。土曜日のバーンリー戦、そして水曜日のバイエルン・ミュンヘン戦と、2試合連続でアウェーゲームを戦うことになる。
ユナイテッドがチャンピオンズリーグで負けた試合は、バルセロナとの対戦(5試合)がバイエルンとの対戦(4試合)よりも多いだけだが、赤い悪魔のサポーターなら、サー・アレックス・ファーガソン前監督が率いた1999年決勝のドイツ戦での歴史的勝利を思い出すに違いない。
バイエルン・ミュンヘンのMFジョシュア・キミッヒは腱の炎症で欠場。ユナイテッドは、アーロン・ワン=ビサカがブライトン戦で負傷したため、「2、3週間」の休養を余儀なくされる。ラファエル・ヴァラン、ルーク・ショー、テレル・マラシア(いずれも筋肉)、メイソン・マウント(ハムストリング)、ソフィアン・アムラバト(背中)、トム・ヒートン(ふくらはぎ)、アマド・ディアロ(膝)、カービー・マインウ(足首)も欠場中だが、テン・ハガー監督は少なくとも1人は水曜日にフィットする可能性があると明かしている。
スコア予想:バイエルン・ミュンヘン 3-1 マンチェスター・ユナイテッド 先週末はやや失速したバイエルンだが、マンチェスター・ユナイテッドが今の苦境で水曜日に首位に立ちたいと思う可能性は極めて低そうだ。ケインのような冷血なゴールスコアラーを擁する恐るべき前線と、素早い攻撃を得意とする選手たちを擁するバイエルンは、グループA開幕戦でクリーンシートを達成するために敵のバックラインに大きな脅威を与えることができるはずだ。