スペインとのユーロ決勝を前に、イングランド代表のキャプテン、ケインはUEFAのインタビューに応じ、チームスピリット、チームメイトのパフォーマンス、そして個人的な栄誉について語った。
準決勝でのワトキンスのキラーゴールについて語るとき、ケインは興奮を隠せなかった。ほぼ初めてベンチから駆け出し、ワトキンスは彼に強く抱きつき、心からの称賛と激励を送ったという。ケインは、そのとき何を言われたのか正確には忘れてしまったかもしれないが、ワトキンスのパフォーマンスに対する評価と肯定は疑いようのないものだったと認めた。彼は、ワトキンスが簡単ではない交代要員としてチャンスを待ち、最終的に出場し、そのチャンスを生かして見事シャットアウトを達成したことは、ワトキンス個人の能力の証であるだけでなく、チーム全体にとっても大きな刺激と成果であると感じていた。
ケインはさらにチームスピリットの重要性を強調した。チームの意義は、全員が同じ方向を向き、同じ目標を達成するために努力することにある、と。その過程では、個人的な私利私欲や争いはなく、勝利への願望とチームメイトへの信頼だけが存在する。ケインは常に模範となるよう努力し、チームを第一に考えるリーダーであろうと努めている。なぜなら、チームの力は無限であり、力を合わせることによってのみ、さらに前進できることを知っているからだ。
ゴールデンブーツ争いについて聞かれたケインは、成熟した謙虚さを見せた。彼は、大会のこの時点では、個人の栄誉はそれほど重要ではないと語った。ゴールデンブーツのような個人的な賞よりも、チームを優勝に導きたいという気持ちが強い。もちろん、ストライカーとしてゴールを決め、チームの勝利に貢献したい気持ちは変わらない。しかし、他のチームメイトがゴールを決め、チームの勝利に貢献できれば、彼もまた大きな喜びと満足を感じるだろう。なぜなら彼の考えでは、勝利こそが究極の追求であり、個人的な名誉はその一部に過ぎないからだ。
最後にケインは、改めてチームの重要性を強調した。一人の選手が試合で何分プレーしようとも、全員が同じ目標に向かってハードワークしていれば、チームが勝利したときには全員で喜びを分かち合うことができる、と。この団結と共通の努力の精神こそが、イングランド代表の最も貴重な財産なのだ。
