北京時間6月29日午前9時、ラスベガスのアレジアント・スタジアムで、2024年コパ・アメリカのグループステージ・グループD第2戦、ブラジルとパラグアイが激闘を繰り広げた。この試合は、両チームの予選順位だけでなく、南米サッカー界屈指の強豪同士の直接対決でもある。
試合開始直後、両チームは攻守にタイトなリズムを刻みながら、すぐに試合に入った。総合力で勝るブラジルはパラグアイにプレッシャーをかけ続け、パラグアイはタフなディフェンスと鋭いカウンターを武器に、ゴール前での突破のチャンスをうかがう。
最初のターニングポイントは前半31分に訪れた。ブラジルのパケタがカウンターアタックの際にペナルティエリアに侵入し、パラグアイのDFクバスのファウルを受けたため、主審はPKを与えることを決定。しかし、パケタのPKは偶然にも逸れてしまい、ブラジルはリードを奪う絶好のチャンスを逃してしまった。このPKと結果は、間違いなくブラジルの選手たちに大きな心理的プレッシャーを与えたが、彼らはすぐに状況に適応し、相手にプレッシャーをかけ続けた。
36分、ブラジルの奮闘がついに実を結ぶ。左サイドを突破したヴィニシウスがチームメイトのギマランイスと連携し、ペナルティーエリア内に低い弾道のシュートを放ち、ブラジルが今大会初ゴールを決め、スコアは1-0となった。 このゴールで士気を高めたブラジルは、その後も攻撃力を強めていった。
43分、ブラジルが再びリードを広げる。ロドリゴのシュートがゴール前ではじかれたあと、サビオがタイムリーにシュートを決め、スコアを2-0とした。 延長前半、ブラジルはさらに1点を追加した。パケタのパスがヴィニシウスに通り、ヴィニシウスがゴール前の狭い角度からゴールを決め、2-0とし、ブラジルは3-0とリードして前半を折り返した。
後半の立ち上がり、パラグアイはあきらめずに猛反撃を開始する。48分、パラグアイのクロスはクリアされ、アドレットがペナルティエリアの外からゴール隅にシュートを放ち、パラグアイが同点に追いつき、スコアは1-3となった。
しかし、ブラジルは慌てることなく、リードを広げるチャンスをうかがいながら着実にプレーを続けた。65分、ブラジルに再びPKが与えられる。サビオのシュートが相手の腕に当たり、主審は再びペナルティ・スポットを指差した。今度はパケタがチャンスを逃さずPKを決め、ブラジルが4-1とリードを広げた。
試合終了間際、パラグアイのクエバスが報復行為により主審からレッドカードを提示され、パラグアイの苦境に拍車をかけた。その後、何度か攻撃のチャンスはあったものの、明らかな力の差でスコアラインを変えることはできなかった。
試合終了のホイッスルが鳴り、ブラジルは4-1でパラグアイを下し、今年のコパ・アメリカのグループステージ初勝利を飾った。